人を殺してしまった人は、やり直せるのか『羊の木』映画感想

羊の木

映画は、当たり外れがあるから怖い。

しかも映画は、長い。だから、どれを見ようか結構悩む。

そんな中、キャストがよさそうだなと思って見たこの作品は大当たりだった。

暗く、重く、なのに希望が覗く、すごくいい映画だった。

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人殺しの生きるところは?

<あらすじ>
国家の極秘プロジェクトとして受け入れられた、6人の元受刑者。平穏な日常に割り込んできた“新住民”は、すべて元殺人犯だった―
さびれた港町・魚深(うおぶか)に移住してきた互いに見知らぬ6人の男女。市役所職員の月末(つきすえ)は、彼らの受け入れを命じられた。
一見普通にみえる彼らは、何かがおかしい。やがて月末は驚愕の事実を知る。「彼らは全員、元殺人犯」。

それは、受刑者を仮釈放させ過疎化が進む町で受け入れる、
国家の極秘プロジェクトだった。ある日、港で発生した死亡事故をきっかけに、月末の同級生・文をも巻き込み、
小さな町の日常の歯車は、少しずつ狂い始める・・・。

原作山上たつひこ、漫画いがらしみきおによる、第18回文化庁メディア芸術祭優秀賞(マンガ部門)に輝いた問題作にアレンジを加え実写映画化した作品。

感想:★★★★★

映画を見る中で引きこまれたのは、個人的にこの架空の町を富山の魚津を想像してみていたから。

車のナンバープレートも、まさかの富山!

港町の不思議なおどろおどろしい感じもなんとなく行ったことのあるあの町のイメージと重なった。

ちなみに魚津は蜃気楼の町で、どろろ様とかはきいたことない。

架空の町は、架空の町。

「人もいいし、魚もうまい」

主人公の市役所職員役の錦戸亮が繰り返すこのセリフは、港がある地方の常とう句。

刺激も、特徴も乏しいなんの変哲もない街に、「異分子」が入り込むことで広がる波紋。

世の中に受け入れられないことに怯える「人殺しの元受刑者」たちが、町に馴染んでいく……。

人殺しの役が似合いすぎてツボ

個人的には松田龍平演じる宮腰一郎が最高。

ああ、もう、本当に人殺し似合うなこの人って感じでゾクゾクしました。

『羊の木』松田龍平 単独インタビュー

表情を変えずに次々と人を殺していく役が似合う。

北村一輝のチンピラ感、キャストは違うけど床屋のエピソードは、ナインソウルズを彷彿とさせてくれる胸の高まりを覚えました。

あとは優香もすっごくよかった。

わき役まで死角なし。

市川実日子の羊の木のプレートは、派手なエピソードがないのにすごく印象に残る。

中島泯の迫力も、そして、罪と生きるあの強さもぐっときました。

自分を変えることの難しさ

人殺しという、自分とは遠いと思っている人に、なんでこんなに感情移入できるんだろうと思ってみてました。

気づいたのは、「かわりたい、かわれない、でもかわるしかない」そんな葛藤。

受刑者じゃなくても、人生をリセットする瞬間は多くの人にある。

仕事をやめるとき、結婚するとき、離婚するとき……。

人生の転機を、気持ちを切り替えて迎えてみても、人生はなかなか思うようにはいかない。

むしろ、壁が高いことすらある。

元受刑者たちをみて、なぜか自分と重なる部分を感じたのもそのせいかもしれない。

現実は、変われない自分を受け入れながら、前に進むしかない。

人生を賭した転機にあるのは希望か、絶望か。

きっとみんな、かわりたい。

普通の幸せとまではいかなくても、普通の生活がほしい。

その、なんとむずかしいことか。

訪れるハッピーエンド

そしてこの映画のすごいところは、終わりがすっきり、ハッピーエンドなところ。

序盤のお祭りでなんとなく見えた結末は、なるほど、こうやってまとめるのねと。

どろろ様をバックに写真を撮る時の、中島泯のあのぎこちない笑顔もすごくよかったなぁ。

陰と陽のコントラストが濃く、そして最終的にまぶしすぎない温度が丁度良い、いい映画でした。

おすすめ関連漫画

最近は原作漫画の映画ばっかりで、映画の力を感じない……そんな中、この映画は!

みたいに旦那に語ってましたが、うっかり、これも漫画原作でした。

しかもいがらしみきおの漫画。

スルー出来ないですね。

映画とは関係ないですが、殺人者が出所後にする苦悩を描いたこちらの漫画もおすすめです。

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1986年高知生まれの五黄の寅年、一児の母。 転勤族の妻で今は佐渡島のターン。
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