続編が待ち遠しい!黒人青年探偵の動向から目が離せない「IQ」JOE IDE

月に一冊、同じ本を読んでオトコとオンナでどう読み方が違うかを楽しむ書評コラボ。

本好き同士、毎月順番に一冊本を決めて一緒に読んで感想をシェアしているつぶあんさん(つぶログ書店)とのコラボです。

前回は私のチョイスで、「月の満ち欠け」を読みあいました。

※私の感想はネタバレありです。

【オンナノ本ノヨミカタ】

https://sakamotodappantyu.com/archives/tukinomitikake.html

【オトコノ本ノヨミカタ】

https://ytkglife.net/collaboration-book-review-shogo-satoh/

今回は、つぶあんさん(つぶログ書店)のチョイスで「IQ」です!

丁度気になってたやつ!

目次

ヘヴィなのにアップテンポに読ませる吸引力のある探偵もの

<あらすじ>

ロサンゼルスに住む黒人青年アイゼイアは“IQ”と呼ばれる探偵だ。ある事情から大金が必要になった彼は腐れ縁の相棒の口利きで大物ラッパーから仕事を請け負うことに。だがそれは「謎の巨犬を使う殺し屋を探し出せ」という異様なものだった!奇妙な事件の謎を全力で追うIQ。そんな彼が探偵として生きる契機となった凄絶な過去とは―。新たなる“シャーロック・ホームズ”の誕生と活躍を描く、新人賞三冠受賞作!

感想:★★★★

外国人の名前がなかなか覚えられず、いつも洋書は敬遠するんだけど、これは気になってた一冊。

ロサンゼルス郊外やサンタモニカはいったことがあって、何より一番好きなアメリカのラッパーが2パックだったので、ノリノリで読めてしまった。

IQの頭の中や、ドラックでの壊滅的な行動にもリアリティがあってすごく引きこまれてしまう。

感想としては、期待通り!

面白い。

期待通り面白い、を超えてくるんじゃないかなって言うのが、続編にも期待できるので次回作も読みます。

だって、あんな終わり方するんだもん……。

スーパーマンはこうやってできる

IQは今後もキャラ立ちもっとしてドラマや映画化されそう。

そのIQの基礎が詰まったこのデビュー作は、私も気に入った。

いつも思うのが、万能人間はどうやってできるのか。

本や漫画のヒーローって、設定で色々できるようになってるけど、この探偵IQは、頭脳こそ恵まれど、器用でなんでもこなす兄と違い、不器用なところがある。

頭脳明晰なのに捨てなければいけなかった学歴。

お金がなくて罪に手を染めた過去。

そこから償いのために働いてきた幾つもの仕事たち。

このスーパースターができあがるまでがかかれていて、そこに胸が締め付けられるような愛着が湧いた。

「教師、医師、科学者、作家。世の中の人の役に立つならなんでもかまわん。おまえならできる、アイゼイア。立派にできる。人々を元気づけたり、痛みを和らげたり、世にちょっとした正義をもたらしたりといったことだ。カネの話じゃない。おれのいってることがわかるか?神がおまえに才能を与えたのは、お前をヘッジファンドのマネージャーにするためじゃない。………以下省略」

P61

兄の愛が、アイゼイアをつくったのがすごくよく分かる。

信じる、認めることの偉大さを感じさせてくれる部分がいくつもあった。

ミステリ、探偵ものは「面白い」だけでも価値があると思うけど、今作は色々としみこむ言葉も、シーンもあって結構好きでした。

ギャングスタの生き方

LAのアミティに訪問した時、ワンブロック先で銃撃戦があったから外に出るなと言われた。

過去に訪れたそんな場所が、物語の舞台になっている。

正直、ゾクゾクした。

「ギャングスタの流儀はテクニックじゃなくて、心構えだ。何かを自分のものにしなけりゃ、自分が誰かのものになる」

P210

悪さがイキりじゃなく、ただのリアルな現場。

そんなピリピリした舞台の雰囲気が伝わってきて、頭の中で情景が再生される。

最高にスリリングで、引き込まれた。

アリゾナ州の砂漠も自分がいったことのあるエリアで、そこにスキップのアジトがあるのもテンションがあがった。

もう一度IQの世界へ遊びに行きたい

物語も、テンポよくすすみ、最後までドキドキしながらページをめくれた。

そして、そして、次回への伏線。

気にならないわけがないので、次回作も読みます!

こんなテンポのいい本は、ページをめくりながら読みたい!!!!」

というわけでポチりました。

【オトコノ本の読み方】

ブラックでドキドキする探偵もの。男性は好きそうな一冊!

つぶあんさんは、どう読んだか、すごく気になります!

https://ytkglife.net/joe-ide-iq-collabo/

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1986年高知生まれの五黄の寅年、3児の母。 転勤族の妻でうっかり新潟で家を買って辞令を震えながら待つ身。 家買ったら転勤のジンクスに負け、両親、義両親に続き旦那が本州から離脱。 2023年4月から「絶対に倒れてはいけない3人ワンオペママ」ライフがスタート。鼻血。
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この記事を書いた人

1986年高知生まれの五黄の寅年、3児の母。
転勤族の妻でうっかり新潟で家を買って辞令を震えながら待つ身。
家買ったら転勤のジンクスに負け、両親、義両親に続き旦那が本州から離脱。
2023年4月から「絶対に倒れてはいけない3人ワンオペママ」ライフがスタート。鼻血。

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