年間漫画を300冊以上読んでるさかもとです。
2022年、おすすめしたい漫画の中のひとつがこの「カモのネギには毒がある」ですね。
数年前、取材からナッジを知り、行動経済学に興味津々だった私にドンピシャハマった漫画。
難しいわけじゃなく、私たちの周りに当たり前にある行動を客観的に見れてめちゃくちゃ面白いです。
マインドコントロールされた人はだます人とどう違うのか
<あらすじ>
そこのアナタ、カモられてませんか――?「カモリズム経済理論」が世界的に評価されている天才経済学者・加茂洋平。
“フィールドワーク”と称して様々な姿に成りすます「変人」だが、経済弱者が搾取され、騙される社会で、自らの経済理論を実践し、ペテン強者たちに毒を喰らわせる――!!甲斐谷忍×夏原武の強力タッグで描く痛快経済エンターテインメント!!!
感想:★★★★★
人間の行動を学べて、考えさせられて、そしてそれを突破していく、解決していく加茂先生が痛快で最高。
特に今回の3巻は、マジで待ってた。
人をマインドコントロールする方法がのってる。
これは結構身近に巧妙にまぎれてて「あれ?」って最初は小さい違和感を覚えるけど、よくしてもらったり、かまってもらってるとそういうの消えてどんどん信じていっちゃうんだよね。
まあ、向こうも巻き込みたいわけだから、こっちの様子を見ながら来るので、警戒してたり「こいつハマらないな」と思ったらそんなグイグイ来ない。
でも、社会に出たばかりとか、孤独な人とか、自分がない人は本当にすとんとカモになっちゃうんだろうな。
一時期、すごくマルチを憎んでいた。
大事な友達だったからどうしても引き返してほしかったけど、私が反対すればするほどそっちへの帰属意識が高くなり、こっちにもどってこない手ごたえを感じて本当に無力でしばらく悩んでた。
なんかこの3巻を読んで、自分の心も治癒していく感覚すらあった。
マルチとマインドコントロールの正体を知ること
今後子どもたちが社会に出ていくときに、知ってほしい知識のひとつだなと思った。
人は、こんな方法でも人を思い通りに操るよっていう。
人間の巧妙さが面白い&怖い。
ニュースキンをやってた友達はもう、新天地で多分別のことをしているけど、彼女なりに今幸せならいいな。
自分を持つこと、自分で考えること、当たり前の様で結構難しいことだから、子どもにどう向き合うか課題だなと感じた良漫画。
もちろん、本棚行き。子どもが手に取ってくれることを願うぜ。
4巻も楽しみ!
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