足が速いイワシと私(河野別荘地)自分を大事にするのが苦手な人に読んでほしい

面白い漫画を探すのが大好きなさかもとです。

すっごくわかりやすく誰でも楽しめる漫画も、大人になってからだいぶ読むようになりましたが「私が良さをかみしめられればいい漫画」的な漫画が本来、大好きなんです。

河野別荘地さんは、私が大人になって、働いてみて、母になって余裕のない中でも沁みてくる味のある漫画を描いてくれるので好きなんですよね~。

こっちも、

https://sakamotodappantyu.com/archives/tutinokotosiokaze.html

面白かったです。今回は、2023年3月31日に発売された「足が速いイワシと私」という早口言葉の様な短編集を読みました。

目次

「あ、わかる……」がじわじわあっておもしろい。一気見感想※ネタバレ有

<あらすじ>

健気なイワシと疲れたOLの交流などさりげないけど大切な瞬間が詰まった短編集

かわいいイワシと同居するOL、冬眠をしてしまう眼鏡男子など、不思議だけど共感できる生活を描いた短編たちをコミックス化。
描き下ろしも収録。

感想:★★★★

全部面白かった。もっと読みたくなる短編集。

日常に非日常テイストで、日常のちょっとした悩みや、立ち止まりとか、人間が生きる上でひっかかってしまうものを切り取って書いてる感じ。

一番共感してしまったのが、「雑念」。在宅ワーカーだし、いつもこんな感じを毎日すごしてるなぁ。うまくかくなぁと思ってしまった。

次にぐっときたのが「足が早いイワシと私」こういうの、二股(片足不倫)脱却をこんな爽やかに書いてしまうなんてどうかしてる。

しょっぱなの「足を洗う」も結構好きで、自分ならどんなものを洗ってしまうかなと考えてしまう。

ああやって、人のやな特徴もただ文字で見えるように表していったら、嫌いなものも薄まるかもしれないなぁ。

「爪の垢」は、教訓めいたものがあるのかと思いきや甘くてちょっと笑った。

「おばあちゃんの頬袋」は、絶対ないのに「わかるー」って気持ちになる作品。おばあちゃんってなんであんなにいろいろとっといてくれるのかな。

「冬眠休暇」は欲しい。私も最近仕事に育児に走ってたら体調崩したし、「頑張る」がデフォになってしまってる人にこういうのすごく必要だなと思った。人はちゃんと壊れるから。

「労働監督」冬眠に続き、リフレッシュや、終わらせることも大事っていうのを思い知らされる名短編。私も明日、映画行こうかな。

「fly me to the moon」夫婦のすれ違いと寄り添いにほっこりしながら、浮気じゃなくて「月に行くか」悩むお話。月に行けたら。私は誰とだったら行くだろうか。

「私の先輩」青春時代を思い出した。そして、36歳になった今、青春時代の友人ともう一段階、なんかケーキの段の様に、過去とは違うけど、また乗っかってくる新しい思い出ができる感じを読みながら共感した。

「ネオ 足を洗う」流れは一緒だから、新鮮味はないものの、一本目と読み比べると驚くほど作画が違って、でも感じ方は同じなので、絵も好きだけど、この人の物語の切り取り方がすきなんだなぁと読者サイド的には気づきになった作品。

後2冊くらいは短編集一気読みしたいくらい面白かったです。

河野別荘地さんの他の漫画

↓ここからファンになりました。

短編以外も面白いので、出たばっかだけど新作が楽しみです。

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1986年高知生まれの五黄の寅年、3児の母。 転勤族の妻でうっかり新潟で家を買って辞令を震えながら待つ身。 家買ったら転勤のジンクスに負け、両親、義両親に続き旦那が本州から離脱。 2023年4月から「絶対に倒れてはいけない3人ワンオペママ」ライフがスタート。鼻血。
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この記事を書いた人

1986年高知生まれの五黄の寅年、3児の母。
転勤族の妻でうっかり新潟で家を買って辞令を震えながら待つ身。
家買ったら転勤のジンクスに負け、両親、義両親に続き旦那が本州から離脱。
2023年4月から「絶対に倒れてはいけない3人ワンオペママ」ライフがスタート。鼻血。

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