滅死(羽田圭介)は現代のブロガーライターを青ざめさせるホラー!

月に一冊、同じ本を読んでオトコとオンナでどう読み方が違うかを楽しむ書評コラボ。

本好き同士、毎月順番に一冊本を決めて一緒に読んで感想をシェアしているつぶあんさん(つぶログ書店)とのコラボです。

前回はつぶあんさんのチョイスで「塞翁の盾」を読みあいました。

※私の感想はネタバレありです。

【オンナノ本ノヨミカタ】

https://sakamotodappantyu.com/archives/saiounotate.html

【オトコノ本ノヨミカタ】

https://ytkglife.net/shogo-imamura-saioh/

今回は私のチョイスで「滅私」です!

目次

ブロガーやライターにぶっ刺さり系ホラー

<あらすじ>

必要最低限の物だけで暮らすライターの男。物だけでなく人間関係にも淡泊で、同志が集うサイトの運営と投資で生計を立て、裕福ではないが自由でスマートな生活を手に入れた。だがある日、その人生に影が差す。自分の昔の所業を知る人物が現れたのだ。過去は物ほど簡単には捨てられないのか。更新される煩悩の現在を鋭く描く。

感想:★★★

ライターであり、ブロガーである自分にはぶっささりでしたね。

特に、現代のライターの言葉選びに関しては恐ろしいくらい共感した。

無駄をなくす。滅私。

まさに、これライターの仕事なんですよね。

だからいくら仕事をしてキャリアが名前付きでデータとして残っても、自分が積みあがらない。

まさに、それで今私はこういうブログで「私」の意見を書いているわけで。

私のブログは多少収益化のシステムはいれているものの、全く稼げているわけではないし、「稼ぐ」にふれていないからこそ「私」を出せる部分もあるわけで。

「稼げる」仕組みを構築するまでの「私」っぽいものは必要やけど、その先の生活や稼ぎに直結させていけばいくほど、「滅私」になる。

私も、このブログに関しては無駄をなくすために「私」の意見をいれつつも、多少検索キーワードを意識したものを書くようにしているし、完璧な自分の日記みたいなものは、検索KWでくそ記事認定されないよう、他のnoteとかで書いてる。

多分、大体長く続けてるブロガーやインフルエンサーにとっては全く他人事じゃない本ですよね。

すっご。

ブロガー&インフルエンサーが消える理由

気づくんですよね。

自己表現して「好き」を仕事にした結果、自分を滅す、もしくはマニュアル化して「私」を演じだすと、疲れることに。

好きで生きていく、なんて、自由な響きと裏腹に、すっごく息苦しいことに。

小説の中の主人公も、無機質なキャラを作り、自分のブランディングしたものを軸に他人に合わせてパッケージして生きていた。

でも、実感を得て生きていることを実感するのは、恋人との旅だったり、失恋だったり、ヒリヒリした自分が大人という人間未満時代に生きていたころの傷だったりする。

もう、ホラーですよ。

せっかく自分を作ってうまく行ってるのに、満たされないなんて。おびえるなんて。

グーグルさんや収益化の方法なんて、風向き次第ですぐ変わる。

ずっとずっと、ずっと、滅私していかなければいけない。

「ありのままの自分」の自己表現で生きていくなんて、見せかけって気づくんです。

数年やると。

それに気づいた人から一抜けしていくんです。

すっごい無機質なものから生々しいものが覗いてきて最後は……

ラストもよかったです。

おおおおおおお!

ってなりましたね。

ずっと自分を投影してたからか、小説なのを忘れていましたが、最後に小説味がぶわっと広がり、大変満足度の高い作品でした。

★3なのは、すごいと、好きの違いかな。

オトコノ本ノヨミカタ

私と同じくブロガー歴の長いつぶあんさんはどう読んだかな…。

う~ん!気になるぅうう!!

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1986年高知生まれの五黄の寅年、3児の母。 転勤族の妻でうっかり新潟で家を買って辞令を震えながら待つ身。
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1986年高知生まれの五黄の寅年、3児の母。
転勤族の妻でうっかり新潟で家を買って辞令を震えながら待つ身。

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