設定・関係性全てが読書好きにはたまらない!「グレート・ギャッツビーを追え」ジョン・グリシャム

月に一冊、同じ本を読んでオトコとオンナでどう読み方が違うかを楽しむ書評コラボ。

本好き同士、毎月順番に一冊本を決めて一緒に読んで感想をシェアしているつぶあんさんつぶログ書店)とのコラボです。

前回はつぶあんさんのチョイスで、「未必のマクベス」を読みあいました。

※私の感想はネタバレありです。

【オンナノ本ノヨミカタ】

嫉妬しないって、普通じゃないのか…「未必のマクベス」早瀬耕

【オトコノ本ノヨミカタ】

【コラボ書評】王として旅する物語:早瀬耕『未必のマクベス』

今回は、文句言いながらもいつも村上春樹を読んでしまう私のチョイスで村上春樹翻訳のジョン・グリシャム、「グレート・ギャッツビーを追え」です。

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キャラと予想外の展開に最後まで圧巻させられる!読書好きにはたまらない一冊

<あらすじ>
プリンストン大学図書館の厳重な警備を破り、フィッツジェラルドの直筆原稿が強奪された。消えた長編小説5作の保険金総額は2500万ドル。その行方を追う捜査線上に浮かんだブルース・ケーブルはフロリダで独立系書店を営む名物店主。「ベイ・ブックス」を情熱的に切り盛りするこの男には、希覯本収集家というもう一つの顔があった。真相を探るべく送り込まれたのは新進小説家のマーサー・マン。女性作家との“交流”にも積極的なブルースに近づき、秘密の核心に迫ろうとするが…。あのグリシャムの新たな魅力を楽しむ本好きのための快作!全米ベストセラー。

感想:★★★★

いやー、良書でした~

ストーリー、設定の先が読めないのに想像できる世界観で、スリリングな駆け引きや筋書きにページをめくる手が止まらなくなります。

作家にとって神様みたいな書店を経営するケーブル、そのパートナーで自由なノエル。

彼らのいる海辺の情景が浮かび、ちょっと素敵なバカンスに行って事件をのぞいている気になる。

出てくるキャラは多いのに、個性が強く、読みやすいのもさすが。これはグリシャムのキャラ設定がいいのか、村上春樹の翻訳なのかどちらかわからないですが、洋書慣れしていない自分的にも助かりました。

マーサーの潔白さと、揺れる弱さ、そして素直さは、自分の20代の頃の息苦しさを思い出し、親近感がわく。

それぞれの物語が素敵で引き込まれるよね。

ネタバレしちゃうと、私はケーブルが捕まるところを想像しながら読んでいたから、そういう意味で予測を裏切られた感じでした。

それは、ケーブルというキャラは好きだけど、奔放な友好関係と、作家にとって大事な立ち位置に居ながら犯罪に足をつっこんでいるところが許せなかったからだと思う。

マーサーかよWWW

そして最後、マーサーに会いに行くところも正直予想外でした。

でも、あのシーン、あってよかったなぁ。

ギャッツビー推しの村上春樹がギャッツビーが盗まれたストーリーの本を翻訳

物語自体もめっちゃ面白いけど、読書家にとってたまらないのは、ギャッツビー大好きおじさんの村上春樹が本書を翻訳しているところ。

グレート・ギャッツビー自体の翻訳を晩年の楽しみにしていると語っており、多くのファンはきっとその翻訳本も読んでいるはず。

そう、私も読んだ。最高だった。

そんな作品をテーマにした小説の翻訳。

村上春樹を読んできたファンなら手に取らないわけがない。

案の定、あとがきには「僕も生原稿拝んだことあるけどね~」「アメリカのサイン会の事情は分かってる」ってさすがな発言も多く、もうそこまでセットで想像通り楽しめました。

いいね~。最高でした。

続編出るよ~翻訳予定あるよ~的な告知もあったので、次回作も読んでしまいそう~

そんな関係性に思いを馳せられる本作ですけど、これもあとが気にある通り、個人の本屋、作家を応援するマインド、作家のスランプや関係性などが垣間見えるのも読書ファン的にはたまらないんじゃないだろうか。

私はそこもすごく楽しく読めた。願わくば、いい書店が長く愛され、本を手に取る機会が減り過ぎませんように。

オトコノ本ノヨミカタ

結構、多角的な角度から読める本書、つぶあんさんはどう読んだのかな~

村上春樹が訳す文芸ミステリー!『「グレート・ギャツビー」を追え』

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1986年高知生まれの五黄の寅年、一児の母。 転勤族の妻で今は佐渡島のターン。
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