嫉妬しないって、普通じゃないのか…「未必のマクベス」早瀬耕

月に一冊、同じ本を読んでオトコとオンナでどう読み方が違うかを楽しむ書評コラボ。

本好き同士、毎月順番に一冊本を決めて一緒に読んで感想をシェアしているつぶあんさんつぶログ書店)とのコラボです。

前回は私のチョイスで、「ステイホームの密室殺人2」を読みあいました。

※私の感想はネタバレありです。

【オンナノ本ノヨミカタ】

https://sakamotodappantyu.com/archives/suteiho-mumnomissitusatujinn2.html

【オトコノ本ノヨミカタ】

https://ytkglife.net/stayhome-muder-case-colab/

今回は、つぶあんさんのチョイスで初めて読む作家さんの本です!

目次

長編映画に圧倒されたような読後感

<あらすじ>

IT企業ジェイ・プロトコルの中井優一は、 東南アジアを中心に交通系ICカードの販売に携わっていた。 同僚の伴浩輔とともにバンコクでの商談を成功させた優一は、 澳門の娼婦から予言めいた言葉を告げられる―― 「あなたは、王として旅を続けなくてはならない」。 やがて香港法人の代表取締役として出向を命ぜられた優一だったが、 そこには底知れぬ陥穽が待ち受けていた。 異色の犯罪小説にして恋愛小説。

感想:★★★

600ページを超える長編だけど、引き込まれるように読んでしまった。

正直、面白かった。

違う世界なのに、すうっと入ってくる文章と説明、マクベスとか難しそー!って思っていたのに、読み終わると物語がすうっとはいってきてるのはもう作者の力量がすごいなという感じ。

作家は、やっぱり本当にすごい。

説明だけじゃなく、空気をももってきちんと人に伝える能力。

私も欲しい。

600ページもあって中年男性が主役でアジア舞台なのに硬派なところがいい

アジアに旅行いきまくった身としては、空港を降りた時の空気感とか、食事の感じとか、海外に行けない今、脳内だけでも連れて行ってもらえた気がして楽しかったです。

恋愛小説でもあり、娼婦もでてくるのに、変なぬればみたいなのがなくてすごくよかった。

同時に、そこらへんは人間っぽさがでない「嫉妬しない」という恐怖を仲間に覚えさせる人物像って感じ。

単純な欲求がでる人間の方が人ってほっとする部分はあるよね。

それにしても、人は近づいても分かり合えない、見えないところがあるものだなぁと思った。

高木ぃいいい!

だから仕事のできる男は嫌いなんだ!

マクベスを読んでもわからなかったけど、これを読んでマクベスが分かった

多分、一般庶民で貧乏人で特に演劇にも興味のない私は、一生マクベスを見る機会はないと思う。

でも、これを読んだおかげでマクベスに触れられた気がする。

教科書や解説書を読むよりも、ずっと上手に入ってきた。

作者の他の小説も、読みたいな。

長編小説、やっぱり面白い。私は死ぬまでにどれくらい読めるのかな~

読書していこう。

オトコノ本ノヨミカタ

つぶあんさん、好きそうだな―と思いながら読んでました。

どんな感想が読めるのかな。

https://ytkglife.net/macbeth-hayase-colab/

The following two tabs change content below.
1986年高知生まれの五黄の寅年、3児の母。 転勤族の妻でうっかり新潟で家を買って辞令を震えながら待つ身。 家買ったら転勤のジンクスに負け、両親、義両親に続き旦那が本州から離脱。 2023年4月から「絶対に倒れてはいけない3人ワンオペママ」ライフがスタート。鼻血。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

1986年高知生まれの五黄の寅年、3児の母。
転勤族の妻でうっかり新潟で家を買って辞令を震えながら待つ身。
家買ったら転勤のジンクスに負け、両親、義両親に続き旦那が本州から離脱。
2023年4月から「絶対に倒れてはいけない3人ワンオペママ」ライフがスタート。鼻血。

コメント

コメント一覧 (2件)

コメントする

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

目次