死にたいと言ってくださいー保健所こころの支援係ー(中原ろく)死にたい人はどう救われるのか

保健所の話なので「健康で文化的な最低限度の生活」的なものかなーと期待して読んでみることに。

実際、役所の取り組み方と、人の危うい死にたい願望の話でした。

目次

死を尊重し、でもSOSには応えたい

<あらすじ>

コロナ対応で一気に世間の注目を浴びた「保健所」。そんな保健所が、自殺対策もしていることは、意外と知られていない――。基 羊介はある日職場の上司が自殺したことをきっかけに、脱サラして保健所の保健予防課に転職した新人の精神保健福祉士。保健予防課では「死にたい」と悩む人々の相談に日々応じているが、その対応は一筋縄ではいかず――…。15~39歳の死因第一位が自殺という日本で、「死にたい」と悩む方々に手を差し伸べる人たちが、ここにいます。

感想:★★★

そうそう、コロナでお世話になった保健所。

こんな仕事もしてるんだなと気づきがありました。

作中の共依存や女性DVの章では、自分もその気があるなとぞっとしたな。

結局変わりたいと思えない人、自分でどうにかしようではなく、あくまで周りにどうにかしてほしい人の死にたい願望とどう向き合っていくのか、個人的にすごく気になる。

いつも相談されたときに、自分も悩むので。

作中書かれている死ねる自由を尊重しなければいけないっていうのもわかる。

知的障害、家庭内DV、放置子……

最初のケースが、知的障害が大きくなって露呈したパターン。

自己肯定感の低いまま生きてしまった女性とその家族。

行政の介入があってよかったなと思えるパターンでした。

2話目は家庭内DV。女性からの。

男性の自殺率と、道を選ぶことの難しさを感じられる話でした。

男女隔たりなく、助けてもらえる場所がある世の中になってほしい。

最後は2巻に続きますが、死にたい少女の問題。

絶対男絡んでるなーと思ったら案の定最悪なパターンで絡んでましたね。

このパターン、周りにも多かったので、行政の正解をみてみたい!

ということで2巻も読みます!!!

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1986年高知生まれの五黄の寅年、3児の母。 転勤族の妻でうっかり新潟で家を買って辞令を震えながら待つ身。 家買ったら転勤のジンクスに負け、両親、義両親に続き旦那が本州から離脱。 2023年4月から「絶対に倒れてはいけない3人ワンオペママ」ライフがスタート。鼻血。
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1986年高知生まれの五黄の寅年、3児の母。
転勤族の妻でうっかり新潟で家を買って辞令を震えながら待つ身。
家買ったら転勤のジンクスに負け、両親、義両親に続き旦那が本州から離脱。
2023年4月から「絶対に倒れてはいけない3人ワンオペママ」ライフがスタート。鼻血。

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