5年前の元彼からよりもどそうって言われてる【映画】華麗なるギャツビー(ネタバレ)

華麗なるギャッツビー

とても周りの友達に進めることはできないけど、

もし元カノに未練たらたらな男性がいたら是非見てほしい一本。

目次

ハルキスト必見の翻訳本&映画「グレートギャッツビー」

人生で巡りあった最も重要な本をどうしても1冊だけ選べと言われたら、
「迷うことなく『グレート・ギャツビー』を選ぶ」

と村上春樹に言わせた名作、「華麗なるギャッツビー」やっと映画で見ました。

めちゃめちゃ豪華でうっとりする、夢のような最高の映画でした。

王道やのに、しこりが残る切なさとか苦しさが見終わった後にジーンと残る映画。
私は本の虫ですが、本より映画の方が派手さも手伝ってか心に残りました。

翻訳したのは出てすぐに読んだのですが、この翻訳も、

「自分が60歳になったら(とっておきの楽しみとして)
訳したい」

と公言していたのに待ちきれず57歳で訳しちゃったらしいです。

グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)
スコット フィッツジェラルド
中央公論新社
2006-11

ガチで元カノへの未練が捨てられなかった男の話

「過去を取り戻せるか」

まとめてしまうと、大事な過去を取り戻すためにすべてをかけた男の喜劇からの悲劇の話。

大体のあらすじ、ヒロイン目線からだとこんなかんじ。男目線か女目線で映画の意味合いがかなり変わる。

[aside]結構好きだった5年前の元彼と偶然であっちゃった!(よく考えたら仕組まれてたケド…)

…でもまあ、最近夫が浮気してるっぽいし、サイテーな気分!て思ってたし丁度いいかも。

しかもしかも~!!!
元彼あたしに未練ありありっぽいじゃん?.。

元彼超お金持ちだし久々のお姫様扱い!超うれしい!
これこれ~このときめき欲しかったの!!

そんなわけで、私も浮気しちゃお♪

え?再婚してほしい?やりなおす?
浮気じゃなくて?

え?旦那に「一度も愛してない」っていうの?マジで?夫の前で?

でも実際目の前にしたら一回も愛してないっていうのはちょと…
娘もいるし…ちょっと無理っていうか…

てかしつこくね?
なんかうざいわ。

そういうのもとめてないし、もういいわ。
ん~とりあえず、先に車で帰るわ。

やっばー!!!人ひき殺しちゃった。どうしよ。

旦那が許してくれるって。事件も、お金でなんとかしてくれるって!!!

車元彼のだし大丈夫。
旦那が、引っ越そうって。
そうだよね…それが一番いいよね。

ごめん、元彼!バイバイ!
(元彼死んで葬式に来てほしいといわれるが参列せず)[/aside]

女に未練のある男が思うあまりに元カノの豪邸の対岸に豪邸を建てて、
彼女が来てくれるよう願って夜な夜なパーティーをして、
彼女にみつけてもらい、恋をやり直す…

その過去に成就しなかった恋を取り戻すことだけを考えて毎日生きてきているのが痛いほど伝わっててきて切なすぎる。

全てを彼女が望むようにしたいと思っているところなんて、
恋愛初心者が陥って捨てられる典型的なパターンなのに…

それをおしげもなくやってのけちゃう。イタイよ…

もしこういう元彼と燃え上って戻ってもうまくいかないなぁと、そういう意味では女も教訓になる一本なのかも。

でも違う方向(男性目線?)から見ると、
過去はやり直せる。
そう信じてまっすぐ愛を貫くあまり、破滅していった努力家の紳士の物語でもある。

[aside]「自分の成功の人生」→「恋をして、ヒロインと一緒に生きていくビジョン」[/aside]

自分の恋愛をやりなおすために、自身のコンプレックスを乗り越え、アウトローなとこまで踏み込み財力を成し、欲しいものを手に入れて、ステータスを築く能力。

かっこいいと思う。

そして、ヒロインの前では子供の様にうぶ。
映画を見ると、こっちがそわそわしてしまうくらい。

こんなラブストーリーの映画はほかにない。
大人なのに、ほんと初恋くささが泣きそうにささる。

しかも、あと一歩(ギャツビー的にだが)のところで、悲劇が起き崩れていく。

男の生き様と女に振り回され、主人公の不安定になる心が痛いほど伝わってきて、口の中にすっぱさがきーんと残る一本でした。

もし読む人がいれば、おすすめは小説から読むことかな。

少し時間を空けて映画を見たからか違和感を感じず、いい配役で小説も映画も好きでいられた作品です。

【追記】過去映画もシックで最高でした

映画好き仲間から過去にも映画化されたことがあることを知り、いただいた過去作品のDVD。

CGを駆使して派手さと躍動感とキラキラ満載で、主演ディカプリオ…これを超えることはないと思ってましたが、昔のギャッツビーもすっごーくよかった。

こっちは映像に華美さがない分、言葉のセクシーさと微妙な心の動きがより伝わってきてよかった。

ヒロインは過去作品の方が好きかも。

と…小説に、映画に、過去の映画に…とギャッツビーを総なめしましたが、結論、全部よかったです。

名作とうたわれるだけあって、翻訳も、映画もただならぬ愛を感じたし、しっかり受け手の心にひっかかる物語なのでほんと、読んでよかった、見てよかったです。

失恋後に見ても心にぐっとくると思う。

本から入って、映画はどちらから見ても面白いと思います!

あー書いてたらまた見たくなったので、見よう♪

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1986年高知生まれの五黄の寅年、3児の母。 転勤族の妻でうっかり新潟で家を買って辞令を震えながら待つ身。 家買ったら転勤のジンクスに負け、両親、義両親に続き旦那が本州から離脱。 2023年4月から「絶対に倒れてはいけない3人ワンオペママ」ライフがスタート。鼻血。
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この記事を書いた人

1986年高知生まれの五黄の寅年、3児の母。
転勤族の妻でうっかり新潟で家を買って辞令を震えながら待つ身。
家買ったら転勤のジンクスに負け、両親、義両親に続き旦那が本州から離脱。
2023年4月から「絶対に倒れてはいけない3人ワンオペママ」ライフがスタート。鼻血。

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