【映画】自分が人の命を消すことになったら、何を感じる?「海と毒薬」熊井啓(原作:遠藤周作)

海と毒薬

ネタバレすると、イケメン映画です。

私が生まれた年に映画化された作品だそう。

目次

人の命は軽いのか、重いのか。心臓の音を止める時の心の動きとは

<あらすじ>
引っ越した家の近くにある医院へ、持病を治療しに通う男。男はやがて、その医院の医師・勝呂(すぐろ)が、かつての解剖実験事件に参加していた人物であることを知る。

F市の大学病院の医師である勝呂。彼は、助かる見込みのない患者である「おばはん」が実験材料として使われようとすることに憤りを感じるが、教授たちに反対することが出来なかった。当時、橋本教授と権藤教授は医学部長を争っていたが、橋本は前部長の姪である田部夫人の手術に失敗し、死亡させてしまう。名誉挽回するために、B29の搭乗員の生体解剖を行い、勝呂と戸田も参加することになる。
引用:Wikipedia

感想:★★★★★

渡辺謙は、東出昌大のタッパとガタイの良さに高良健吾の鋭さと色気をぶっこんだみたいな、ザ、エリートが似合うイケメン、

奥田英二は、キムタクにウッチャンの親しみやすさや優しさを足して、ちょっと頼りなげにしたイケメン。

彼らの娘世代のアラサーとして、まずそこに衝撃をうけました。

かっこいい……!

静かに始まるこの映画は白黒で、戦時中の病院での出来事を医者サイドから見ることのできる映画でした。

「依存」と「迷い」

若い医者の患者を治したいという気持ちと、割り切りをどこでつけるか、どこまで肩入れするかの心の葛藤がひりひり伝わってきて引き込まれました。

執着して、心が止まってしまうのは普通のことなのに、そこで立ち止まったり、迷ったりしてしまう。

これは医療従事者が一度は通る心の葛藤なんじゃないでしょうか。

多分、それだけだとそこまで心に残る映画じゃなかったんですが、後半、捕まえた米軍捕虜を人体実験して殺す話になって物語が大きくぐらぁんと揺れます。

倫理的、医学的、そして人間的な側面が戦争って状況でバグって「正しいことをしてる」という思考停止のもと、人を殺す。

戦争がいかに異常な状態かをまざまざと見せられる映画でした。

看護師、介護士、お医者さんになる人におすすめ

派手さはないけど、暗くて人の命に対して考えさせられる映画でした。

暗くて心にしこりとして残る後味がしばらく残る感じです。

小説もよんでみたくなりました。

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1986年高知生まれの五黄の寅年、3児の母。 転勤族の妻でうっかり新潟で家を買って辞令を震えながら待つ身。 家買ったら転勤のジンクスに負け、両親、義両親に続き旦那が本州から離脱。 2023年4月から「絶対に倒れてはいけない3人ワンオペママ」ライフがスタート。鼻血。

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1986年高知生まれの五黄の寅年、3児の母。
転勤族の妻でうっかり新潟で家を買って辞令を震えながら待つ身。
家買ったら転勤のジンクスに負け、両親、義両親に続き旦那が本州から離脱。
2023年4月から「絶対に倒れてはいけない3人ワンオペママ」ライフがスタート。鼻血。

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