強くないから、銃を撃つ。死ぬことを考えすぎると、死にたくなる。
男の色気&アウトロー臭がするクラシックな映画を見るキャンペーン中の彼の影響で最近昔の名作映画を見てます、坂本です。
北野作品ではキッズリターンが好きで、戦場のメリークリスマスも結構好きでしたが、全作はまだ見たことがありません。
結構ミニシアターばっかり見て育ちましたが、中高の頃は北野監督は巨匠=メジャーだなという感覚があったのであんま見てなかったです。
いやー、もっと早く見ておいてもよかったな。
これはよかった。
「ソナチネ」
この映画を見て改めて思ったけど、男の色気って顔の造作というより「あやうさ」に起因する気がする。
「今日死ぬかもしれない」状態と夏休みが混ざったような映画で、夏に見るのにぴったりでした。
ヤクザの抗争映画なのに、笑っているシーンが多いのが印象的。
ぽんぽん人が死んで、だんだん人が減って、だんだん終わりに近づいていく。
追い詰められた状況で男が選んだ道とは…。
なんとなく、ヒキタクニオの小説思い出す場面がありました。
北野さんの笑っても、目の奥が静かな感じが、無音で進む場面とぴったりで、ぞくぞくします。
オンナがそういう人に惹かれるのも、男がついていくのも、よく判る。
あと、音楽がやっぱ死ぬほどいい。
20年以上前の作品やけど、錆びんなぁ。
映画は、「数字」が確保できるから作るものでもなく、「みんなが泣く&笑う」ところを狙ってみるものでもなく、美しく、感じるものが私は好き。
「美しい」だけでものは価値がある。
映画も、小説も、漫画も、出会い。
大人になって仕事をしだしたら尚更、選べるものに限界があるのでその出会いはとても尊い。
というわけで、ちょくちょくクラシックな映画またディギングしていきますv( ̄∇ ̄)v
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