13歳は完全犯罪を成し得るのか。
言葉という道具だけを使って、人を楽しませる、小説が大好きな坂本です。
今回読んだのはコチラ⇓
彼がヒキタクニオを好きになってくれたおかげで、彼の過去作、新刊をチェックできてありがたいです。
本を読めるパートナーでよかった。
で、今回の触法少女は☆☆☆
うん、面白かったけど、最近の裸色の月とかよすぎたので、若干の物足りなさを感じてしまう。
ミステリとして読むなら結構おもしろいけど、私はジンと残る後味の方を求めているのでv( ̄∇ ̄)v
施設では若くなればなるほど、DQNネーム、キラキラネーム率が上がっていき、読みも当て字が多くてより難しいものになる。-中略-いまは、子ども育てて保護するはずの家庭が崩壊してしまったというのが、ほとんどの入所の理由だ。両親の離婚による経済的な育児困難、親の疾走や刑務所などに収監されての一家離散など。
これらは好き勝手に生きている親の犠牲になったということだ。
P31,32より
家族がいないこと以外、ほぼ完ぺき…器用で、美しく、頭もよい少女が母親の殺人を練り、実行に移す。
「家族」というつながりや、関わりへの希望と、絶望で何度も揺れる九子の危うさが13歳という若さをより感じさせる。
完璧な女になっていく段階だからこそ、
その”母の自分への愛””名前の思い入れ”そういうものを知り、自分の人生にいるかいらないかを異常なまでに考えてしまう。
後は、女の友情の依存関係とか、上下関係とかもヒキタクニオは少女時代があったのかなと思えるくらい、共感できる。
女性が主役の話も結構書く作家さんやけど、毎回リアルすぎて、
このしぶいおっさんのどこに繊細で強くてバカでどうしようもない少女たちが潜んでいるのかが気になって、新作を楽しみにしてしまう。
最近、ハードカバーでまた新刊出たので、ゆるゆる読みます。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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