見えすぎる時代の言えない本音を誰が拾う?「52ヘルツのクジラ」

月に一冊、同じ本を読んでオトコとオンナでどう読み方が違うかを楽しむ書評コラボ。

本好き同士、毎月順番に一冊本を決めて一緒に読んで感想をシェアしているつぶあんさん(つぶログ書店)とのコラボです。

前回は私のチョイスで、「ペスト」を読みあいました。

※私の感想はネタバレありです。

【オンナノ本ノヨミカタ】

2020年のコロナと重ねて読める「ペスト」カミュ

【オトコノ本ノヨミカタ】

【コラボ書評】コロナを生きる今だからこそ読むべき1冊:カミュ『ペスト』

今回はつぶあんさんのチョイスで「52ヘルツのクジラたち」を読みました。

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助けてが言えないまま死を選ぶほうが楽だと持ってしまう人に読んでほしい

<あらすじ>
52ヘルツのクジラとは―他の鯨が聞き取れない高い周波数で鳴く、世界で一頭だけのクジラ。たくさんの仲間がいるはずなのに何も届かない、何も届けられない。そのため、世界で一番孤独だと言われている。自分の人生を家族に搾取されてきた女性・貴瑚と、母に虐待され「ムシ」と呼ばれていた少年。孤独ゆえ愛を欲し、裏切られてきた彼らが出会い、新たな魂の物語が生まれる―。

感想:★★★

純粋に小説として楽しめた作品でした。

読みやすいし、傷をめくるときにわかってくる事実や背景が気になって一気に読めます。

正直、不幸でも私が世界一不幸みたいな女性の話ってあんまり好きじゃないけど、ギリギリのラインで読めた。

それは不幸な人が数人出てきて自分にばかりフォーカスしてないのと、いいかんじにまほろとか、美晴って陽のパワーが強いキャラのおかげかなと思う。

あと、描写の中で見えてくる港町の景色がきれいで、どろどろした内容なのに、いつもさわやかなかぜがふいてきてていい気持ちで最後まで読める。

不幸なのに、苦しすぎるトイレの中や、介護の場面もさらっと書いて比重的に再生や前にすすむ行動が多いところにも救いがある。

気づいたら私も主人公のとムシの幸せを祈ってたし。

それが読みやすさの正体な気がする。

19歳くらいの頃にであったらめちゃくちゃ影響受けた気がする

女の子は「運命」とか「ヒーロー」とかが実は潜在的に大好きで、私ももちろんそうだった。

だから、そういうのを信じられた年代に読んだらめちゃくちゃ響いだだろうなと思う。

今は、単純にこんな風に感じることを子どもにしてはいけないなと。

完璧親目線になってしまうからな……

あと、まほろといい感じになりそうやから2年後の約束は危ういななんて思ってしまった。

これくらいの頃の約束って、そういう危うさがあるんよな。

関係ないけど、私もいつか海の見える丘の上の家に住みたいなと思ってしまったw

尾道とか大好きだし、旦那定年後5年くらい住んだりしてみたいな~

オトコノ本ノヨミカタ

つぶあんさんはどう読んだのかな~。

【コラボ書評】孤独と向き合うということ:町田そのこ『52ヘルツのクジラたち』

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1986年高知生まれの五黄の寅年、一児の母。 転勤族の妻で今は佐渡島のターン。
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