【ノンフィクション】不倫中の人は必読!!!”十年不倫の男たち”衿野未矢

今年何かと世間をお騒がせ中の不倫。

目に留まったので、一冊読んでみることにしました。

例えるなら…

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【悪酔いする三倍増醸酒】


あらすじ

「悪者扱いしないでほしい」。私生活を語ることの少ない男性たちが、自身のみちならぬ恋について語り始めた。妻の目をまっすぐ見られないほどの罪悪感に苦しみながらも、長く関係を続けるのはなぜか。恋人の将来をどう考えているのか。妻と恋人のどちらをより愛しているのか…。

感想:★★★

早くよ痛くて、安く、手軽で、すぐ酔える三増酒。

一瞬の、はたまた非日常の快楽のため、用いられる制約付きの蜜月。


「ダブル不倫が自分の人生に起こるなど想像もしなかった。夢を見ているようで、罪悪感は全くなかったです

しかし、二度目に誘ったとき、女性に「飲むだけならいいけど、それ以上はダメ」と言われてしまった。現在四十七歳の啓介さんは、当時をこう振り返る。

ダメだと言われたことで、かえって火がつきました。彼女の歓心を買いたくて、誕生日にブランド物のバックを送ろうとしたのですが、会社のカネが使えなくなり、自腹で飲み歩いているんだから、当然、金欠なんです。それに誕生祝いだから、それなりの店に行く必要がある。費用の計算をしているうちに『こりゃだめだ』と気づき、冷静さが戻ってきました

P68、69 第一章 男は不倫に何を求めるのか


「妻以外の女性への想いを深める」という行為は、対象さえあれば、一人でも始められる。いざ関係が始まり、食事だホテルだということになれば、お金や手間がかかるが、「最初の一歩」には、道具も技術もいらない。

 五十代後半の男性が、妻以外の女性との恋愛関係を持った時に味わうであろう「俺もまだまだ現役だ!」という喜びや自信と、マラソン大会で自己ベストを出した時の「俺はまだまだやれるんだ!」という感激には、共通するものがあるはずだ。

P77、78  第一章 男は不倫に何を求めるのか

こういうのを見ると、おっさんが浮かれて、可哀想…とおもってしまいます。

そういう客観的な視点はないのかなぁ。


 もう一つは、「葛藤」と「何も考えていない」との微妙なバランスである。葛藤のウエイトが大きい男性は、熱病のように不倫にのめりこんで、異常な行動をとってしまい、妻にバレやすい。愛人も疲れ果てる。無責任で何も考えていない男性は、愛人との関係がい複雑化しないだけに、執着心にからめとられることが少ないから、お互いじきに飽きて長続きしない。

 十年不倫の男性たちは、妻への罪悪感や、愛人への責任感を抱え込んでいる葛藤と、「なんとかなるさ」とばかりにアッケラカンとしたところが同居しているのである。

P83 第一章 男は不倫に何を求めるのか

これはよくわかる。

どの世代も、「何も考えてない」男は強い。

悪気もないからタチ悪い。

女に気持ちがあると、許して受け入れて、ずるずる時間を無駄にするのはこの「何も考えてない」タイプ。

「葛藤」男はたまに見るし、バーとかでよく見かけるけど、いい年して、自分に酔う感じが見ていて切ないです。


向上心や、変身願望に背中を押されて、シングル女性は既婚男性と関係を深めていく。では、男性は、何を求めているのだろうか。新しい自分へと生まれ変わりたいという願望よりも、「昔の自分を取り戻したい」や「今まで求めても求められなかったものを得たい」というような、欠損感を埋めたいと願っているのではないか。

P89 第一章 男は不倫に何を求めるのか

引き時が解っていたら、シングルの不倫って、確かに女を高めるかもしれんけど、

相手の都合で旬を消費してしまうことの方が多いので、やっぱり知り合いなら止める。

男女で不倫って、ダブル不倫でもない限り、気づかんうちに搾り取られちゅうものがでかすぎて、見ていて辛い。


「愛してもいない相手と、何度も会えませんよ。奥さんも愛していますよ。違う愛し方なんです。重なっていないんです。私の中では」

中略

「奥さんは何も知らないから。何も知らせないのが、男の責任だと思うんですよ。ソープの話しもそうですが、男には、ほかの女性が必要な場合もある。つきあいだってある。それを女性に、特に奥さんに、理解しろと言っても無理です。残酷です。まあいわば、世間の荒波ですね。荒波から守ってやるのも、男の役目だと思うんです。自分のための嘘じゃない。相手を守るための嘘なんだ」

P102 103 第二章 二人の女にはさまれて

こういう男が一番嫌い、なのでたぶん周りにはいないと思います。

相手を守るための嘘が、6割かもしれんけど、自分の保身もしっかり4割あるやろうがって思ってしまう。

俺はうまくあそんでるんだって男は、せめて自慢しなければ「モテる」んやなくらいで思うのに、自慢しだした途端、ちっさく見えてしまう。

強がってるわりに、理論武装、言い訳装備満タンやねって。


「旅先から写真メールを送ったけれど、ちっともレスがないので『マージャンに夢中でケータイを見られないんだな』と思い、三千院に参拝した時、『夫が勝ちますように』と祈ったんです。嘘だったと知った瞬間に、そういう小さなできごとが、頭の中をバーッと駆け巡りました。また、そんな小細工を思いつき、実行できる元夫という人間に対して、生理的な嫌悪感を覚えました。許せるとか、許せないとかいう問題ではなく、耐えられなくなってしまったんです」

P118 第二章 二人の女にはさまれて


「だって彼女を憎まなかったら、誰を憎むんですか?夫を憎むしかないでしょう。夫を憎んでどうなりますか。離婚なんてできないんです。子どもがいるんですから。夫を憎まなくてもすむように、その女を憎んでいるんです」

P121 第二章 二人の女にはさまれて

奥さんのこと考えると、切ないね。

「条件」で解消できない「決裂」にあうリスクは、当事者的にはスパイスになるかもしれんけど、それで失った信用はなかなか取り戻せない。

なかったことには、できない。


「父とか、夫とか、名前のついた役割がない。モロな言い方をすると、だからオスになれるんです。セックスだけじゃないんです。さっき言った男の弱さ、その弱さも、オスの一部だと思うんです。家では子どもがいるし、オスの部分ばかりを出すわけにはいかない。お父さんは男だから弱いんだなんて言えない」

P132 第二章 二人の女にはさまれて

第二章までは、年配の不倫経験者の話を聞くことが多くて、親世代なので、結構「うわ、気持ちわる」っていう感想が随所に出てきました。

自由恋愛があまりなく、お見合いなどで結婚したり、「男らしさ」を世間から過剰に(私たちの世代から見れば)求められ、豪快であれ、甲斐性をもてだの言われてきた世代の、心の欲求不満(主には自己肯定感)を埋めるための手段が不倫なのかなと思いました。

後半は、不倫本は読むけど、不倫をしたことない人や、比較的若い世代の人の話が載っていて、共感できる部分が多かったです。


「責任を感じなくていい、縛られなくていい、強がらなくてもいい、。では羨ましいかというと、そうではない。責任をかんじなくてもいい相手とは、大事にしなくてもいい相手、もっといえば、自分にとって大事な人ではない。都合のいい時だけ会えばいいだけの、ただそれだけの相手に、妻をだましてまで、お金と時間をかけるのは、もったいないと思ってしまいます。それだけのエネルギーがあるなら、明日になったら別れているかもしれないような、しかも秘密の関係でしかいられない相手にではなく、妻に注いだほうがいいんじゃないかとおもいました」

P196 第三章 ジレンマとスパイラル


「不倫はよくないことだと思います。その男性が結婚していると知りながら、一緒にホテルに行ってしまう女性に対して、まず感じるのは『どうしようもない女だなあ』ということです。もし、自分の知り合いの女性が不倫していると聞いたら、彼女を軽蔑したくなってしまう。次に思うのは『なぜ、そんなことができるのか』ですね。自分とはまったくちがう感覚を持っているんだと思います。さっき『こわくて踏み出せない』と言ったのは、妻に対するおそれだけではありません。自分のものさしが通じない女性と、秘密を共有するのが怖いんです」

P201 第三章 ジレンマとスパイラル


グルメ雑誌を愛読したり、ウイスキーやワインに凝ったりする上司や先輩を見ていると「昔の日本は貧しかったんだなあと実感する」そうだ。

中略

「不倫するぐらいなら、最初から結婚しません。僕は結婚したくてするんです」

中略

「僕らの世代で、不倫するヤツはすくないんじゃないかとおもうんですよ。するとしたら、不倫じゃなくて、浮気。セックスだけ」

P233 第四章 「十年不倫」のこれから


「浮気と不倫のちがいはなんだろう。僕は区別がつきません。どっちでもいいですが、したいと思いますね。今はしていませんよ。浮気も、不倫もしてません。なぜかって?カネとヒマがないからです」

P237 第四章 「十年不倫」のこれから

後半まで読んで思ったのは、不倫にしろ、浮気にしろ、人生の息抜きで、そういう羽目の外し方でバランスをとる大人がおるってこと。

で、それは社会の状態にも左右されよって、長い愛人を囲うような不倫はへるかもしれんけど、

SNSとかで精神的につながる浮気は現代に増えゆうかもしれん。

んー、今結婚&出産ブームであまりこういう話題を聞かないので、今後もしそういう話を聞いたら、尾もしだしたい一冊です。

できれば、自分の人生の道の中ではあまり関わりたくないけど。

なかなかふだんきけないような話がてんこもりで読みごたえはありました!

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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プロフィール

高知出身の1986年生まれ(五黄の虎)

18歳で脱藩、京都、金沢、富山高岡、能登半島住の転勤族。北陸か高知に大体おります。いつの間にか本籍は新潟県佐渡島に。一児の母。

元肉食系広告代理店勤務だったので、恋愛やお店のPRに関してのアドバイスが得意。

フェイスブック、ツイッターのメッセージ、そしてコチラでもライティングやインタビュー依頼、ブログでやってほしいこと受け付けます。


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さかもと みき 作『坂本、脱藩中。』はクリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 国際 ライセンスで提供されています。








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