【小説】「お父さんとお母さん、どっちにすればいいと思う?」当たると評判の占い師、ルイーズ吉田の占い結果は?!”強運の持ち主”瀬尾まいこ

実は好きな作家さん。

久しぶりの瀬尾まいこ…

読んで気づきましたが…

過去に読んだことある…!!!!

読んだことある本って、

後半に入って、ぼんやり全貌が見えてきた感じの時あたりに気づくことないですか?

そんなこんなで今回は…

目次

【さっぱりしているのに、色んな具材がいっぱい入った塩鍋】


あらすじ

元OLが営業の仕事で鍛えた話術を活かし、ルイーズ吉田という名前の占い師に転身。ショッピングセンターの片隅で、悩みを抱える人の背中を押す。父と母のどちらを選ぶべき?という小学生男子や、占いが何度外れても訪れる女子高生、物事のおしまいが見えるという青年…。じんわり優しく温かい著者の世界が詰まった一冊。

感想:★★★

ややこしい色んな人生の悩みを持って、

占い師ルイーズのところにお客さんはやってきます。

本人はさっぱりなのに、周りのキャラが濃くて、物語は長いのにメリハリがある。

本人も、占いで来たカップルの片割れの男性が強運の持ち主って出て、

略奪愛するっていう…結婚後、特に強運!!って感じることも実は、ない…

おもしろい夫婦です。


「あの、女の人。絶対結婚あ無理だと思うなあ」

「そうね」、無理っぽいね」

「じゃあ、どうして、結婚をとめないんですか?」

どうしてって、あの人は結婚したいのよ。誰がどう言ったってするわよ

「でも、失敗しますよ。あれだけ結婚に合わない星のめぐり合わせなんだもん。結婚したって、もって二、三年だなあ」

「それでも、するの。占い師が反対したところで変わらないわ。だったら、希望を持って、気持ちよく帰ってもらった方がいいじゃない」

「じゃあ、あの人、何しに来たんですか?」

竹子さんは本当にわからないようで、眉をひそめた。

うまくいくわよって、安心させてほしかっただけよ。たぶん」

P208 強運の持ち主


「でもさ、おしまいなんてやっぱりどんなことでも聞かない方がいいね」

「やっぱ、そうなんすか?」

「うん。いくら正しいことでも、先のことを教えられるのは幸せじゃないよ。
占いにしたって、事実を伝えるのがすべてじゃない。
その人がさ、よりよくなれるように、踏みとどまっている足を進められるように、ちょっと背中を押すだけ

P196 おしまい予言

初めて就職した仕事を辞めるとき、何をやってもうまくいかなくなって、

クライアントの神主さんに言われた一言が、私を救ってくれました。

「ちょっと調べるね、あー、今八方ふさがりだわ。なにやってもダメでしょ?

そういうタイミングなんだよ」

自責、自責ばっかり考えていたけど、タイミングとか、気づくためのそういう時期もあるんやっていう慰めをもらいました。

そのあと、占いをするたびに、

「あなたは起業する」とか「独立してなにかをする」っていわれたけど、

それって、会社に勤めるメンタルがないのがダダ漏れやったのかもしれん…

なんにせよ、人生は揺れやすいので、占いもたまには悪くないのかも。

そんなことを思い出した一冊でした。

優しい小説なので、誰でもおススメですが、特に心が揺れる決断をしなきゃいけない人におすすめ!

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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プロフィール

高知出身の1986年生まれ(五黄の虎)

18歳で脱藩、京都、金沢、富山高岡、能登半島住の転勤族。北陸か高知に大体おります。いつの間にか本籍は新潟県佐渡島に。一児の母。

元肉食系広告代理店勤務だったので、恋愛やお店のPRに関してのアドバイスが得意。

フェイスブック、ツイッターのメッセージ、そしてコチラでもライティングやインタビュー依頼、ブログでやってほしいこと受け付けます。


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さかもと みき 作『坂本、脱藩中。』はクリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 国際 ライセンスで提供されています。








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1986年高知生まれの五黄の寅年、3児の母。 転勤族の妻でうっかり新潟で家を買って辞令を震えながら待つ身。 家買ったら転勤のジンクスに負け、両親、義両親に続き旦那が本州から離脱。 2023年4月から「絶対に倒れてはいけない3人ワンオペママ」ライフがスタート。鼻血。
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この記事を書いた人

1986年高知生まれの五黄の寅年、3児の母。
転勤族の妻でうっかり新潟で家を買って辞令を震えながら待つ身。
家買ったら転勤のジンクスに負け、両親、義両親に続き旦那が本州から離脱。
2023年4月から「絶対に倒れてはいけない3人ワンオペママ」ライフがスタート。鼻血。

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