【坂本、旅館で働く32】女将さんのとろけるような口説き文句

三寒四温。

雪が振り向いてもどってきたかのようなお天気でした。
そういう日に限って、車両さんをかってでて、車でいらっしゃるお客様をお出迎え。
芯まで冷えました。

いつも笑顔でお客様を迎えてる車両さん、すごいな~

目次

女将さんとわたし

普段の私の席は、女将のシマにいます。
左一メートル以内に女将さん。
直の上司というわけではないですが、女将さんが困ったときに一番近くにいるので、

ケータイ操作など、ちょこちょこ頼っていただいたりしてます。

この前はLINEスタンプの相談をされました。

女将さんの電話も一番近くで聞こえるのでとても勉強になります。

「ねえ、春が来るから早く顔見せに来て」

   

「〇〇さんしか頼れんのよ、そこをなんとか、ね、お願い」

「〇〇ちゃん、お元気?あら、電話が来る気がしてたって?私たち、以心伝心ね!」

「病院どうだった?大丈夫?あらー…」

女将さんは管轄の接待さんたちの出勤を管理しています。

その日その日のお客様の入りに目を通し、人数、担当割り当てを細かくパズルのように組んでいきます。

何度も予定を確信し、その日のメンバーを確認し、接待さんと共有しながら進めていく。

なので、同じ食事でもレストランからいきなり個室に変更することはパズルがバラバラに崩れるので、すぐに対応することが困難なんです。

個室希望の場合は個室プランを予約するか、予約時に伝えておくのが最善です。

個性豊かな接待さん

手や足や腰に爆弾を抱えた接待さん。

家のこともやりながら働く接待さん。

かわすのが上手な接待さん。

休みがもっと欲しい接待さん。

…しんなりと強い彼女たちを、統括している女将さんは、基本、きつい口調で話すことがありません。

口説くように、優しく、接待さんたちの主張をかわしながら、考えながら交渉してシフトを組んでいきます。

隣で聞いていると、受話器の向こうとの綱引きが見える様。

「ねえ、会いたい」

ドキッとするようなセリフが聞こえて、たまに私は顔をあげてしまいます。

接客のプロの女vs女の駆け引き。

シフト決めるときは、女将さんの手練手管が見えるのでとなりでとても勉強させてもらってます。

女将さんはあくまでもやわらかい。

やさしい。

そこしか見えないのに、ちゃんと曲者ぞろいの接待さんとやっているところに女将の器量を思い知らされます。

接待は20代前後~70歳オーバーまで。

早朝6時前~11時ごろまでと、3時~10時ごろまで。

30代の私でもきついな~と思う仕事を接待さんはこなしていきます。

スイッチが入り、着物でお客さんに寄り添う彼女たちは本当に、かっこいい。

うちは若い接待さんが増えてきました。

若い接待さんとはスムーズにしているかと思いきや、

「普段はNOと言わず、できるだけ女将さんの要望をきき、外せないここぞとばかりの時に主張します」

と、接客のプロ同士のなめらかな駆け引きは見てておもしろいです。

気持よく、自分の都合のいいように寄せていく技を私も身に着けたいな。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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【さかもとみき】

高知出身の1986年生まれ(五黄の虎)

18歳で脱藩。京都、金沢、富山高岡からの能登半島住。

転勤族で、北陸か高知に大体おります。一児の母。

元肉食系広告代理店勤務。旅館ではオールサポートという何でも屋。

プロフィール

マーケティングやお店のPRに関してのアドバイスが得意。

…なんですが恋愛相談ばかりされるので、恋愛相談室はじめました。

→【さかもとみき相談部屋(BASE)

「恋したいけど自信がない」「元カレが忘れられない」「結婚したいけど…」

相談のってます。

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1986年高知生まれの五黄の寅年、3児の母。 転勤族の妻でうっかり新潟で家を買って辞令を震えながら待つ身。 家買ったら転勤のジンクスに負け、両親、義両親に続き旦那が本州から離脱。 2023年4月から「絶対に倒れてはいけない3人ワンオペママ」ライフがスタート。鼻血。
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この記事を書いた人

1986年高知生まれの五黄の寅年、3児の母。
転勤族の妻でうっかり新潟で家を買って辞令を震えながら待つ身。
家買ったら転勤のジンクスに負け、両親、義両親に続き旦那が本州から離脱。
2023年4月から「絶対に倒れてはいけない3人ワンオペママ」ライフがスタート。鼻血。

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