元彼の遺言状(新川帆立)のネタバレ感想!元彼から遺産をもらえたら嬉しい?

月に一冊、同じ本を読んでオトコとオンナでどう読み方が違うかを楽しむ書評コラボ。

本好き同士、毎月順番に一冊本を決めて一緒に読んで感想をシェアしているつぶあんさん(つぶログ書店)とのコラボです。

前回はつぶあんさんのチョイスで「インドラネット」を読みあいました。

※私の感想はネタバレありです。

【オンナノ本ノヨミカタ】

https://sakamotodappantyu.com/archives/tesukatoripoka.html

【オトコノ本ノヨミカタ】

https://ytkglife.net/colabo-tezcatlipoca-review/

今回はつぶあんさんのチョイスで「元彼の遺言書」です。

目次

キャラ立ち&不思議な設定に魅せられるミステリ

<あらすじ>
第19回『このミステリーがすごい! 』大賞受賞作は、金に目がない凄腕女性弁護士が活躍する、遺産相続ミステリー! 「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」という奇妙な遺言状を残して、大手製薬会社の御曹司・森川栄治が亡くなった。学生時代に彼と3か月だけ交際していた弁護士の剣持麗子は、犯人候補に名乗り出た栄治の友人の代理人として、森川家の主催する「犯人選考会」に参加することとなった。数百億円とも言われる財産の分け前を獲得するべく、麗子は自らの依頼人を犯人に仕立て上げようと奔走する。一方、麗子は元カノの一人としても軽井沢の屋敷を譲り受けることになっていた。ところが、避暑地を訪れて手続きを行なったその晩、くだんの遺書が保管されていた金庫が盗まれ、栄治の顧問弁護士であった町弁が何者かによって殺害されてしまう――。

感想:★★★

主人公の剣持さんみたいに容姿端麗ハイスペックではないですが、同族嫌悪なのか「周りを気にせず私が幸せならそれでいい」スタンスが一緒だからか、「なんだこの女」という印象から入ったこの小説。

私も「なんだこいつ」と思われる場面も多いのかなと思いながら読みました。

自信がある人の無敵感、すごいね。客観的にみるとちょっと引く人がいるのがわかるわ。

それすら本人は気にしないのですが……。

そんな感じで珍しく主人公嫌いモードから入った本作。

しかし、テンポの良さとキャラの立った登場人物、やじうま根性をくすぐる設定でグイグイ引き込まれてスイスイ読んでしまいました。

普段は知ることのないお金持ちの日常感覚や、弁護士の知識やお金へのスタンスなども垣間見えるのが面白かった。

ミステリでありながらこのテンポの良さはエンタメとしても楽しめるので、ウケがいいのも納得。

そして、事件を通してそんなつよつよな主人公の人間らしい部分も垣間見えてくるのがまた面白かった。

最後の警察を巻き込んだドタバタ場面なんかは映像化したら見ごたえありそうだな~

オトコノ本ノヨミカタ

そんなわけで、つぶあんさんはどう読んだかな~!

つよつよ主人公の印象はいかに!笑

https://ytkglife.net/shinkawa-hotate-motokare-colabo/

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1986年高知生まれの五黄の寅年、3児の母。 転勤族の妻でうっかり新潟で家を買って辞令を震えながら待つ身。 家買ったら転勤のジンクスに負け、両親、義両親に続き旦那が本州から離脱。 2023年4月から「絶対に倒れてはいけない3人ワンオペママ」ライフがスタート。鼻血。

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1986年高知生まれの五黄の寅年、3児の母。
転勤族の妻でうっかり新潟で家を買って辞令を震えながら待つ身。
家買ったら転勤のジンクスに負け、両親、義両親に続き旦那が本州から離脱。
2023年4月から「絶対に倒れてはいけない3人ワンオペママ」ライフがスタート。鼻血。

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