アフターコロナの怖い世界にゾッとする「ステイホームの密室殺人2」

月に一冊、同じ本を読んでオトコとオンナでどう読み方が違うかを楽しむ書評コラボ。

本好き同士、毎月順番に一冊本を決めて一緒に読んで感想をシェアしているつぶあんさん(つぶログ書店)とのコラボです。

前回はつぶあんさんのチョイスで、「勝手に生きろ!」を読みあいました。

※私の感想はネタバレありです。

【オンナノ本ノヨミカタ】

夢が叶わない人の人生「勝手に生きろ!」チャールズ・ブコウスキー

【オトコノ本ノヨミカタ】

【コラボ書評】愛すべきボンクラたちのために!チャールズ・ブコウスキー『勝手に生きろ』

今回は、私の推し作家、佐藤友哉の短編ものってる「ステイホームの密室殺人2」をチョイス!

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今ある世界が消えるシュミュレーションが味わえる

<各あらすじ>

一瞬で変わってしまった日常を舞台に、さらなるミステリー界の珠玉の才能たちが競演する「ステイホームの密室殺人」、待望の第2巻!

新型コロナウイルスに感染し、自宅療養中の男子高校生が刺殺体で発見された。密室殺人の謎を追いかけた末に友人たちが行き着いた、彼の死に込められたメッセージとは?乙一のせつなさと天才が爆発する傑作。(乙一「ステイホーム殺人事件」)。

外界との接触をすべて断ち、引きこもった潔癖症一族の家長がリモート家族会議中に刺殺された。潔癖症の家族がなぜ人を刺殺できたのか、そして密室はいかにして作られたのか、二つの謎にリモート探偵が挑む!(佐藤友哉「潔癖の密室」)。

自粛休業中で無人のメイド喫茶で、店長が死体となって発見された。密室と化した店内の謎を、メイド探偵とメイド喫茶オタクの二人が解き明かす!(柴田勝家「すていほぉ~む殺人事件」)。自粛警察がはびこる「新しい日常」下、ボランティア読み聞かせ会の開催で世間から中傷を受け、沈黙していた児童作家が満を持して新たに朗読会を開催した。脅迫状が送りつけられる中、彼が読んだものとは―!?(法月綸太郎「題名のない朗読会(抄)」)。

ステイホーム期間中、コロナ陽性者が出たマンションで起きた飛び降り事件。その死は自殺か他殺か、謎めいた動機をめぐってコロナ時代ならではの推理が迫る!(日向夏「迷惑な殺人者」)。

保育園休園のあおりを受け、遠隔見守りサービスを使って子育てする夫婦。ある日、監視カメラの目をくぐって息子が死んでしまう事件が起こるが、その裏には恐るべき真相が隠されていた―!(渡辺浩弐「末恐ろしい子供」)。

感想:★★★★

ひっさしぶりにラノベ寄りの小説をよみましたが、好きですね~。

たまによむといい。

作家は、やはりあることを書くだけじゃなく、その向こう側に色をつけながら展開してくれる才能があるなとビシビシ感じる作品ばかりでした。

文字のみで怖さを与えるって、めちゃくちゃ強くない?

そこに惚れます。

以下、各々の感想です。

乙一「ステイホーム殺人事件」

短く、シンプルで、一緒に考えながら進めるので1本目には最適でした。

そして、そこにかおる恋や憎しみの気配。

それらのすれ違いがぜんぶ見えた時、こんな短い中でも読後感高まりがありました。

よかった。

刹那さ度:★★★★★

佐藤友哉「潔癖の密室」

このために買ったようなもん。

久しぶりでしたが、設定の強引さはピカ一。

でも、ぎりぎりありそうで、いい。

この強引さが、好き。

「んん?」

って思ってたらさらに

「んん?」

ってなるんですよね。

一歩も外に出ず家族で暮らす。

整理が追いつくくらいで次々めくられる展開に翻弄されて楽しめました!

面白かった~

展開よめなさ度:★★★★★

柴田勝家「すていほぉ~む殺人事件」

予想外に好きだったのがコレ。

フガシちゃんのファンになりそう。

そしてめっちゃフガシ食べたくなる。

いいね、オタクたちの息遣いが聞こえてきそうな作品。

フガシ食べたくなる度:★★★★★

法月綸太郎「題名のない朗読会(抄)」

4分33秒を知れたのは、よかった。

しかし、杜子春迄盛り込んで、インテリすぎる展開は私にはわからなかった…すまぬ…。

インテリ度:★★★★★

日向夏「迷惑な殺人者」

一番騙されたかも。

そして面白かった。

そして、ありそうで怖い。

自殺ほう助デリバリー。

人はなぜ自殺を選ぶのか。

寄り添うべきか、わからないから、ああだこうだ言わないほうがいいのか、悩ましい。

一番リアル度:★★★★★

渡辺浩弐「末恐ろしい子供」

一番ゾッとしたし、他の作品も読みたくなってしまったよ…。

育児中の私的リアルがすごい。

こわー。お母さん、こわー。

子どもって、無力だなぁ。

女、こわー。

胸に刺さった度:★★★★★

そんなわけで、渡辺浩弐「末恐ろしい子供」が意外と一番きました。

オトコノ本ノヨミカタ

つぶあんさんはどれが印象的だったかしら…。

【コラボ書評】コロナ時代ならではのミステリー!『ステイホームの密室殺人2』

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