身長150㎝のビックヒーロー!「僕の身体が武器になる」タッチラグビーワールドカップMVPの苦悩と突破法

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「列ではいつも一番前。足も速くなく、運動に対して苦手意識があった。でも、動いたりするのが小さい頃から好きだった」

運動が苦手な小さな青年の転機は、大学時代。一見、体系的に不利に思えるラグビーを始め、筋トレを通して自分の身体づくりでできることが増えてきた頃だった。

現在はフィットネスガレージななおでスポーツインストラクターをしている辻孝夫さん(42歳)は今年、世界大会の代表として4/29~5/3の試合に向け4月中旬~オーストラリアへと旅立つ。

「このまちにすごい人がいる」そう聞いて早速インタビューに向かいましたが、私はその競技のことを全く知りませんでした。

面白いと思ったら身体が先に動く、人生いつも体当たり、坂本です。

すみません、そもそも”タッチラグビー(Wikipedia)“ってどういう競技なんですか?


タックルや接触のない、小学生位から50代位まで幅広く参加できる競技です。

相手に触られたらワンアウトみたいな感じでボールを置き、5メートル後ろ向きに下がるというルールがあります。合計6回触られると攻守交替します。

相手に触られずにゴールラインまでボールを持ってこれると得点入ります。

面白いところは、ボール置いてからどう展開するかというところ。ボールをどう置くか、相手がどう動くか、そういうことを考えながら動くのが楽しいです。

6対6でやるんですけど、チームは14人いて、2.3分でどんどん入れ替わっていきます。ラグビーみたいに止まらないんです。


そういう訳で、ディフェンスはタッチでいいので、体格はそれほど必要ではないんです。

でも、フットワーク、後ろ向きに走る体力はすごく必要

後ろ向きに走る早さを競う、あんまりそんなスポーツはないと思います。

なるほど!体格の関係ない接触のないラグビーなんですね。どんな人に向いているんですか?


大人でも、タッチラグビーだからラグビーをやっている人がいいかというとそうでもなくて、野球やバスケ出身の代表選手も結構います。走ることと、視野を広くもち、状況判断ができる能力があることが求められるので、バスケットをやっている人などが上手かったりします。

僕の場合、俊敏さが武器になります。世界大会に行って感じましたが、外国の人は背が高くて細い人が多いので、そんな中で僕みたいに小さくて動き回れる方が得ですね。僕の身体の方が武器になる。自分に合ったスポーツだと思います。

競技のことも初め知ったのですが、タッチラグビー世界大会で日本は何位くらいなんですか?


実は、男性の年齢制限のないレベルの高いクラスで、過去3回とも4位という好成績をあげています。(参加国28~30カ国)あまり知られていませんが、オーストラリアとかオセアニアではラグビーやタッチラグビーが盛んでそこのチームは強豪です。

世界大会では、男性クラス、女性クラス、男女混合、30歳以上、35歳以上、40歳以上、50歳以上いろんなクラスがあります。

今回僕は40歳以上の部で10カ国位の中で戦います。

実は、世界大会は参加国数によって対戦の方法が変わります。前回はトーナメントで6位、今回は総当たりで勝負できるので、上位チームともあたるのでどこまでそういうチームと戦えるのが楽しみです。

今回の日本代表メンバー

辻さんは、スポーツが昔から得意でしたか?


小さい頃から動くのは好きでしたが、スポーツで活躍したことがなかったです。足もそんなに早くなかったですから。小学校、中学の頃は一番前で、130、140位だったと思います。中学の頃やっていた野球部でレギュラーになったことはないですし、高校に入ってサッカーも半年で辞めたので。部活で活躍した記憶はないです

その後、大学でラグビーを始めました。

部活をやっている人たちはそこで満足してやらなくなってしまうかもしれないですが、僕は高校時代3年間ほとんどやってなかったので逆に大学に行ってラグビーを始めたら楽しくなりました。

ラグビーってごっつい大きい人がやっているイメージがありました。


僕も最初は怖かったです。特に試合に入る時は自分で精神状態がおかしくなる様な感じで入らなきゃ入れない変にテンションあがっている感じで

そんな中、大学時代にトレーニングを始めたのですが、続けることで自分のやりたかったことが通用していくようになって、どんどんトレーニングが楽しくなりました

走ることも、トレーニングで筋力がつくことで早くなりました。

やらされているスポーツから、自分の身体の使い方を考えたトレーニングで結果を出すことの楽しさ、それを試合に出せるようになってきたのでどんどんのめり込んでいきました

そうだったんですね。
タッチラグビーを始めたきっかけは、いつ、どうしてですか?


大学卒業後、石川県七尾市に戻ってきてから、金沢でタッチラグビーをやりませんかというよびかけを新聞で見て始めました。石川だと1チームあり、10人位です。関東ではもっと競技人数も多くて、うらやましいです。こちらでは若い方、30前後のメンバーがいないのもあり、定期的にタッチラグビーができる向こうの環境はうらやましいですね。

世界大会のメンバーのほとんどが関東圏の方が多いので、今は一年前から毎週練習があるんですが、僕も毎週はいけないので月に1、2回程向こうに行って練習しています。

トレーニングはずっとやっています。働いていると、終わってからトレーニングする時間がないので、休憩時間に階段登ったりするトレーニングをしています。

後、こちらではなかなかタッチラグビーをやる機会がないので普段はサッカーをやって体力作りをしています

大学時代はラグビーをしていてタッチラグビーを始めた時、物足りなさは感じませんでしたか?


逆にこれがいいなと思いました。ラグビーはしんどいので。あまりぶつかるの好きじゃないんです

でも、ラグビーやってる人ってぶつかるの好きなんですよ。逃げてくれれば追いかけるんですけど、突っこんでくるんで。身体100キロ位の人がガンガンつっこんできますから。

ラグビーはラグビーで楽しみもありますけど、ぶつかるよりも走り回ってかわす、とか、パスに特化してるタッチラグビーは自分に合っていると思います。

辻さんが日本代表になったきっかけは?


タッチラグビーを始めて3年位たった頃…1999年にワールドカップにタッチラグビーの日本チームが参加するときいて、どうしても出たくて、埼玉に1年半くらい行って、代表メンバー選考合宿に参加しました。でも落ちたんです。最終選考で。

一番最初に出たいっていう想いがあって、でも出れなくて。一回落ちて終わりと思って、ここの仕事があったのもあり、七尾に戻ってきました。

その後、トレーニングを続けて、2001年に日本チームとしてオーストラリアの代表として一度出て、4年後に日本であった時に初めて念願のワールドカップ代表になりました。

今思うと、最初の落ちた時の悔しい想いがあったから、今までずっと続けてきたのかなと思います。

タッチラグビーは子供にもできますか?


小学校3、4年生からできますよ。

子供たちにもタッチラグビーをメインでやれなくても、サッカーや野球とかをやっている子たちが、土台としてタッチラグビーに取り組めば、フットワーク、状況判断、視野を広げるとかいろんな運動能力が伸ばせるのでスポーツインストラクターとしても是非おあすすめです。

今子供は特に、サッカーならサッカー、野球なら野球、など1つのことに取り組む傾向があるので、運動能力を伸ばせないということもあります。いろんなことに取り組むことで総合的な能力が上がり、色々な力が伸びます

子供のころに苦手意識を持ったり、挫折しちゃうと、自分に合わないと思い、遠ざかってしまう人がいますよね 。

スポーツが楽しいなと思えるような取り組や能力の伸ばし方で全然変わる。

多分、子供って本来は動いたりするの好きなはずなんです。運動教室でおにごっこをしたりすると、足が速くない子も楽しくやっています。

球技とかになると技術に頼りそうになりますが、まずは楽しむことが一番だと思います。

じゃあ、タッチラグビーという競技では子供はまだまだトップを目指せるスポーツなんですね!
世界4位って競技人口少ない中でこれだけの成績ってことは日本の人にあっているかもしれませんね。


そうですね、知らないだけかもしれない。 

体型ありきのぶつかりあいではなく、敏捷性と連携とかの集団性、戦術的な動きが大事になってくるので、十分、日本チームも対抗できる

ただ、日本では子供の頃からやっている人は少ないので、子供のころからやっている、オーストラリアやニュージーランドの人はすごく上手くてなかなか敵わないかもしれません。

これからやっていく子供も増えて行って欲しいですね。

タッチラグビーをしていて楽しい瞬間は?


相手の逆をついて上手く抜け出したときと、抜け出された時、すごいピンチの時相手が得点しそうな時に、走ってって(タッチすればOKなので)タッチしていいディフェンスできた時ですかね。

自分たちがイメージした戦術でハマって得点できた時は気持ちいいです。


イメージとしてはバスケとかに近いかもしれない。

映像で見るとこんな感じです。


前回の大会では大活躍で辻さんの評価も高かったと聞きました。


前回個人的にワールドカップでMVPをいただきました。

実はこれ、一番上手い人がなるんじゃなくて、試合ごとに相手のチームが印象に残った人を投票していく形式だったんです。その中でMVPを頂けた。印象に残りやすい身体で得したなと思いますね。

今まではコンプレックスになったり、スポーツを辞めるきっかけになった体格が、世界大会でMVPをもらえる様な、目立って相手の印象に残るプレーができる武器になりました

レジェンドと言われている辻さん、大人になると運動する機会がぐっと減ると思いますが『同世代の人に向けて』アドバイスはありますか?


年齢はみんな等しく増えていきますが、歳の取り方は人それぞれ時間の過ごし方によって違ってくるんじゃないかと思います。

カズやイチローのように取り組みによって身体や体力を維持している人達もいますし、一流のアスリートでなくても身体のケアとトレーニング、試合などの実践を続けていけば色々なスポーツをしていくのは可能なだと思います。

体は自分で作れるという認識でトレーニングを行っていけば、年齢を超えていけます。

因みに私の計画では『20歳以降、10年で5才、歳をとる』イメージで筋トレを続けているので、現在は31歳ぐらいのイメージです。

大学時代、日本代表挑戦が終わって、好きな七尾帰ってきた辻さん、若者にこのまちに戻ってきてほしいですか?


『働き先がなく七尾に戻ってこない若者』について私の経験を絡めた考えは 、私は『身体が小さくて出来ない』から『身体が小さくても出来る』となり『身体が小さいからこそ出来る』と思えるようになりました。

つまり、『七尾に居たら出来ない』から『七尾でも出来る』となり『七尾だからこそ出来る』と考えれる若者が増えて欲しいなと思います。 

競技内容も知らない私に丁寧に教えてくれた優しい辻さん。地元みんなにも応援されています!

今話題の北陸新幹線に手が生えたデザインはここだけじゃないでしょうか!素敵すぎる!(OvO)

今日は色々なお話、根掘り葉掘りきかせていただきありがとうございます!

高めの階段ダッシュの早さにはびっくりしました!

世界大会では怪我の無いよう、世界の選手をかき回して来てください!

七尾で試合後インタビュー、待ち構えておきます!

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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