最初のゲイ映画とも言われている本作。羨望と嫉妬に、憧れが混ざった時、独特の色気が零れ落ちる。
好きな外国人俳優は、ダニエル・クレイグ、ガエル・ガルシア・ ベルナル、今回アラン・ドロンが仲間入り。色っぽい男性に弱い坂本です。
今回見たのは、コチラ⇓
アメリカの下層階級の青年トム・リプレーは上流階級の友人フィリップ・グリンリーフの父親から5000ドルの報酬で、南イタリアで遊び暮らす息子をサンフランシスコに連れ戻す仕事を引き受けた。だが、親の金で優雅な生活を送るフィリップにはマルジュという恋人もいて、帰る気は全くなかった。フィリップは友人のようにトムに接しながら、疎ましく思い、彼を挑発し、邪険に扱う。トムはフィリップの生活に憧れ、家来のように行動を共にするうちに、いつしかフィリップを殺し、彼の全財産と恋人を我が物にしようという目論見が生まれてくる。
クラシックな映画ですが、かーっこいい。
ドキドキしながら見ることのできる作品。
映画の感想を同居人と話しているうちに、人と船に乗るってことは、結婚するのに近いのかもっていう話になった。
船出や旅は、出るまでわくわくしているけど、
実際同じ船に乗って、大しけの時も、穏やかな時も、食事が足りんなった時も、どっちかが体調崩した時も、逃げられないし、向き合うしかない。
船から降りるまでは、共同体。
本作では、船に、3人が乗って旅に出て、悪ふざけで時々2人になって1人を置いて来たり、1人が仕組んで2人きりになるよう仕組んだり、船の出来事ではあるけど、
人生でありがちな駆け引きや恋愛のもつれがそのままストーリーに落とし込まれている気がします。
私はゲイ映画ときいて、アラン・ドロンが色っぽいところしか
そういうのを感じませんでしたが、船で二人きりになった時、ナイフで相手を刺すのがセックスの象徴なのだとか。
そういう世界は深いなぁ。
とにかく見た目がキレイなんやけど、それって、今の時代は整形や、編集で簡単に作れるものになっちゅうけど、
こういう時代は、「ゲイ」というのが映画のみどころになるわけじゃなく、消そうとして、消そうとしてにじみ出てしまうような所があるのは、素敵だなぁと感じてしまう。
色気や、アピールはあからさまじゃないから、かすかなところで心が揺れて、形にならない位が映画としては極上なのかも。
「ここが見どころ!」よりも「解るやつは、わかってしまうかも!」って感じの。
海辺の自由のにおいがする本作。夏に見るのがぴったりかも。
「太陽がいっぱい」って、どこで使うのか、どういう表現なのかと見る前は不思議でしたが、ラストシーンに納得しました。
カリブ海で飲んだ濃いジンジャーエールを飲んだ時の様なけだるさが残る。
誰かを憎むほど愛している人や、憧れの人が自分の人生の欲求の6割以上に影響している(あの人がしているから思考)男性にはお勧めの映画です。
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