メンヘラ=女子の図式が出来上がってますが、男も多いよね、メンヘラ。
幸福ばかりではお腹がはらない。ゲデモノ読書が大好きな私が最近愛読していた一冊。
いやー、今年は11月に結婚してしもうたし、クリスマスでも女性らしく指輪の話なんてしてましたが、
私は、陰と陽、セットじゃないと消化不良になるところがあります。
そんなワケで、幸せ絶頂の私はコレでバランスをとってました。
「煙か土か食い物」でメフィスト賞を受賞し、そのあと出た続編。
全作の兄弟、三郎が主人公です。
あらすじ
連続主婦殴打生き埋め事件と三角蔵密室事件の後、奈津川三郎が巻き込まれていく事件の話。
母親や父親達を巻き込んだ事件の模倣犯を見つけた三郎は事件がどこかでまだ続いていると確信する。
模倣犯の一人、美女ユリオ、切れる四男四朗達と共に、三郎は少しずつ前に進むかに見えたが…
うん、書いててよくわからなくなってきましたが、誰も読まないと思うのでネタバレすると、
この三郎がクソメンヘラ野郎なんです。
女は人のものしか手を出さない。
ちょこっと書いた小説でデビューし、文学の世界を突き詰めるでもなく、三文ミステリを書いて熱を失いながらも作家として活動していく。といいながら熱も冷めているので、もともとやってた塾の経営を任せている所に顔を出しては生徒に手を出し、自分の母を昏睡状態に陥らせた事件の模倣犯、中学生の美女ユリオと仲良くなって、その子がまたメンヘラで、自分のことを傷つけたり、追い詰めたり、そんなことをされてるけど、そうやってやっと愛?みたいなものを確信できて、その自分に酔いながら、物語を自分の好きなように作っていく頭のぶっ壊れた男なんです。
自分よりヤバいヤツがたくさんいて、劣等感の塊で、自己実現できない部分に関して肯定いい感じに自分を保っている様に見せながら、後半はどんどん破綻していく。
ユリオに合いの言葉を体に文字通り刻まれて、手足がなくなって、そして幸せだと言い切る。
スタートはまともそうなのに、だんだん三郎が、じゃなく、物語が破綻していく。
物語が、三郎の嘘で続いていき、終わる。
なんてぐちゃぐちゃで、価値のない小説なのだろう。
なのに読ます。
無価値とは、言えないはずなのに、無価値。
舞城自身の過去作品がどんどん文庫本かされていきますがこれは受賞作の続編にも関わらず文庫本が出ていない。
すごい割れ目にある作品。
無価値と何度も言いましたが、多分手放さず、また読むでしょう。
★★★★
ご馳走様です。
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