読んだらモテる?!男と女の見えにくい「メンドクサイ」を可視化する説明書「男尊女子」酒井順子

男尊女子

月に1冊、同じ本を読んでオトコとオンナでどう読み方が違うかを楽しむ書評コラボ、5本目です。

月に一冊、同じ本を読んでオトコとオンナでどう読み方が違うかを楽しむ書評コラボも4本目になりました。 一緒にコラボしてくれているのは本のプロつぶあんさん(つぶログ)です。

目次

オンナノホンノ読ミ方

今回はつぶあんさんのチョイスで、私もちょっと気になっていた酒井順子さんのエッセイ集。

今年出た本で、世の中の流れもタイムリーでふむふむとすらすら読めました!

前に立つ方が主導権を握るのか、立たせる方が支配してるのか?男女がフラットな時代への過渡期を考察

あらすじ
社会現象を巻き起こした『負け犬の遠吠え』、子の有無から女性の人生を考察した『子の無い人生』など、自身の同世代と並走し話題作を送り続ける著者が、現代日本社会の男尊女卑意識に切り込む。日本社会の男尊女卑感は、男性側だけによるものなのか。女性側にも「男が上、女が下」という意識はないだろうか。現代日本社会の女性蔑視感を女性側の視点から浮き彫りにする。
学生時代、運動部系女子マネージャーに眉を顰めたことはないだろうか? 夫でも恋人でもない男子の汚れ物を嬉々として洗っているあの女たちは何者なのか(「小さな女子マネ」)。
デスクを回って茶を淹れる女性社員を横目に「女を捨てて仕事に邁進したいわけではないが、茶を淹れる、しかも自分よりアホで暇そうな男性社員に・・・それはできない! 」という雇均法第一世代女性社員がいた一方、お茶女子を全うするキャリア組も(「お茶女子」)。
男尊女卑のアイコン、九州男児。リベラル系東京女と最悪の相性と言われる彼らも、その逆の組み合わせ-東京男と九州女子は、うまくいくことが多いらしい。その意味するところは?(「九州男女」)。
夫、旦那、ダーリン。婚姻相手の呼称が女性の深層心理を炙り出す。「養ってもらっている」専業主婦ならともかく、キャリア妻が「うちの主人」と言えるのはなぜなのか(「主人」)。
他、合計20章のエッセイ集。

感想:★★

さかもと
わかる~

本ですが、女子会に行ってる気分で読んでました笑

さかもと
あーちょっと上からはこういう風に見えるのか…

という感じで。

女の小賢しさが詳細に書かれているので、高校生男子くらいから課題図書にしてほしい一冊です。

私ももうこういうことを考えるおばさんゾーンの人間なんで、そういう意味で新鮮さはありませんでしたが、首がつかれるほど頷いてました。

女はマジでカマトトできないと圧倒的に損

ただ頭がいい、知ったかで話を通すタイプは美人でもモテません。

本当に頭がいいタイプは、ちゃんとカマトトれるのでモテますよね。

女性がモテるための言葉なんて、

[aside]
5つのキラーワード
●知らなかった
●初めて
●すごい
●〇〇君だけ
●教えて[/aside]

これさえ駆使しればそれで完了です。

頭の良しあしなんて、ほとんど関係ない。

女性は、この単語をどれだけ使えるか。
それがモテるかモテないかの境界線です。

逆を言えば、今まで、

[aside]
5つのキラーワード
●知らなかった
●初めて
●すごい
●〇〇君だけ
●教えて[/aside]

を素直に言える男性はあまりいなかったんでしょう。
恥ずかしいことくらいに思ってて。

今の時代は男性も上手に使います。

それでも、今のアラサー世代にはまだ、こういう価値観の男性のほうが多いかもなぁ。

「頭が良くて 、話が面白い子がいいな 。でも俺を超えない範囲でね 」という感覚の男性が多いために 、我々は 「自らをどう見せるか 」という調整に苦労してきました 。

8.無知のフリより

面倒くさいけど、これが分かってるっだけで人生変わるくらい生きやすくなるんですよね…

女性が強くていいのは 、 「気 」とか 「我 」ではなく 、せいぜい 「芯 」 。全てがグズグズに柔らかいような女性は 「サセ子 」などと呼ばれがちでしたが 、ふんわり 、おっとりの甘くてやわらかい外皮を剝いでいったら 、中には案外硬い芯がありました … …くらいの感覚が理想的とされていたのです 。

13.気が強いより

女性が強くていいのは芯の強さだけみたいです。確かに。

男を立てるのは、男をころがすと同じ意味

男性を 、上 ・先 ・前に出しておいた方が 、ラク 。従っているフリさえしておけば 、波風は立たないし 、考えずに済む 。 … …といった感覚が 、奴隷根性の連鎖を生んでいるのではないか 。 「下 」でいることには 、 「無責任 」という快感がついてくるのです。

10.レディ・ファーストより

これは男の人でも使うんですけどね。

営業マンとか特に。

男性は、「仕事のため」にそのスイッチが入るんですけど、女性は「生きるため」にこのスイッチが入る。

正直、誰でもちやほやされたいし、敬われたい欲求はあるもので、女性でも、

[aside]実は主導権が男にあるケース
●ホストクラブ通い(男性はお金がもらえる)
●オタサーの姫(男性は自分になんらかのチャンスがあると錯覚できる)
●海外でジゴロを飼う(男性はお金がもらえる)[/aside]

とかまさにこれだよなーと思う。
下に見られてそうなほうが得してますからね。

旦那が今の時代の男性でよかった

うちはよく、旦那が子どもを支援センターとかママたちのテリトリーにもつれってってくれるし、それが「えらい」とか褒められて帰ってきてます。

でも一昔前は、これ、批判されてた感じですよね。

旦那に預ける嫁も、子守なんて請け負う旦那も、けしからん!!!みたいな。

さかもと
あーまじで今の時代に結婚して子育てできてよかった

[aside]現代のスタンス
●嫁は家を守る⇒守るほど財確保できんし、一緒に働こうな!
●子育ては女性がする⇒お互い働くし、協力しよな!(協力ができない男は捨てられるか見切られる)
●男を立てる⇒女性のほうがSNSでキラキラしてる[/aside]

時代は変わってきていますね。

マインドだけ古い価値観で、現代の経済状況を押し付けられると破綻するので、その乖離が離婚率を挙げているのかもしれませんね。

男女平等は理想かもしれないけど…

新卒で入った会社では、「男なんかに負けない」とお酒も仕事もガツガツやってました。

が、20代後半になって、結婚し、妊娠、出産して、周りも見渡して思うことは、全然平等じゃないな。

さかもと
むしろそもそも平等とかは無理やな

だって、産むリスクもブランクも圧倒的に女性が負うし、それで子どもの第一責任者も女性。

その上、家事も仕事もきっちりやってなって、どう考えてもパンクしますよね。

さかもと
スーパーマンでも匙投げるレベル

もうちょっと育休取れる男性が増えて、その時間を家事なり育児なりにちゃんと当てられたら問題ないですが、結局そのレベルまで男性を育てるのも嫁の仕事になってきますからね笑

旦那さん
男は男で、必死で働いて、育児は何したらいいかわからなくて、色々言えなくてつらいし…

男と女ってよりは、結婚後の夫婦の成長にかかってる気がします。

自動的に幸せになる人生なんてないです。

草食化?深刻化するセックスレス問題

アラサーになってすごく増えたのがこの問題。

なかなかあっぴろげに書いてる、ものってないので、ここの章はすごく興味深かったです。

封建的社会の中で 、男性は女性から意見を言われることもたてつかれることもなく 、甘やかされて生きてきました 。中でも最も甘やかされていたのが 、彼等の性欲だったのでしょう 。日本男児の性欲こそ 、女性から大切に 「立て 」られないと雲散霧消してしまう 、フラジャイル 。女性が解放された後も 、彼等の性欲の繊細さはそのままなのです 。

11.性より

女性の意見や意思が前に前にでてきて、一番弊害なのはここかもしれないですね。

でも読み進めていくと、それまでは女性がただ耐えてたからうまく回ってた…みたいな…

そこらへんは、お見合いとか、婚約相手が決まってたりする祖父母や親を見てたら今よりはるかに「耐えるのが結婚」だったんだなと思います。

やっと、女性が物言えるようになったら、萎える…難しいですね笑

男女とも、妄想市場のほうが拡大しそう。

妊娠も、今後技術の発達とともに20代前半で冷凍保存してセックスに関しては生活から遠のいていってしまうのかもしれません。

カワイイ地獄

男性の言うかわいいも、女性同士のかわいいも、女性にとってはすごく大事なんです。

日本女性は 、 「かわいいおばあさん 」になることができるか否かで 、老後の幸福が左右されるのです 。かわいいおばあさんになることができれば 、周囲の人に優しくしてもらえる 。

12.かわいいより

大体学生とかは7割がコミュニケーション「かわいい」だけで成り立ってるんじゃないかな。

かわいい、が正義。

かわいいのために、努力する。

女性はかわいい(商人欲求)のために、男性が引くような行動も簡単にとれます。

カワイイはなんたって正義で目的なんですもん。

ちなみにこのループにいるときはキラキラ幸せに見えますが、平穏な幸せは訪れないと個人的に思っています笑

さかもと
BBA万歳!笑

見えないものは見ないほうがいのかも

恋愛相談などでよく、こういうたぐいのうんちくっていうんですが、男性になかなか響かないんですよね。

「女ってこういうもの」だからって言っても。

自分の持つロマンを優先しちゃう。

でも、今回読んでて思ったのは、なんでもあけすけにいわれるのはちょっとうざいなってことです。

うわうわ思いながら読んで、自分も、うざいなーって気づきました!

反面教師!もっとオブラートにやさしく話すようにしよう!ブログはあけすけに書くけどね!

そういう意味ですごく自分に価値のある読書でした!

つぶあんさん、ナイスチョイスです!

オトコノホンノ読ミ方

というわけで、オトコノホンノ読ミ方、つぶあんさん(つぶログ)です。の書評はこちら。

私に足りないものを見つけた:酒井順子『男尊女子』

さかもと
男と女はたしかにもっとぶつかり稽古すべき!

どうぞ、合わせてお楽しみください★

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1986年高知生まれの五黄の寅年、3児の母。 転勤族の妻でうっかり新潟で家を買って辞令を震えながら待つ身。 家買ったら転勤のジンクスに負け、両親、義両親に続き旦那が本州から離脱。 2023年4月から「絶対に倒れてはいけない3人ワンオペママ」ライフがスタート。鼻血。
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この記事を書いた人

1986年高知生まれの五黄の寅年、3児の母。
転勤族の妻でうっかり新潟で家を買って辞令を震えながら待つ身。
家買ったら転勤のジンクスに負け、両親、義両親に続き旦那が本州から離脱。
2023年4月から「絶対に倒れてはいけない3人ワンオペママ」ライフがスタート。鼻血。

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