姉弟に劣等感を抱いたことはありますか?
私は兄弟が弟二人で女が私一人だったので色々と優遇されてきたし、暴君だったし、学校も一番いいとこに行かせてもらったし、大学行かせてもらったのも私だけだったし…
と最近まであんまり兄弟の劣等感とは無縁のまま生きてきました。
が、三十路になって、職を変えるときに気づきました。
「あ、弟たちめっちゃ国家資格もっとる…」
いつの間にか生きていく力を持ってるのが弟勢で最近嫉妬しています。
今回読んだ漫画はコレ。
嫉妬は人を強くする。嫉妬の向こう側は何が見えるか
<あらすじ>
大須賀めぐみが挑む、熱烈演劇サーガ!
「上がるんだ、対決の舞台へ!」
上を見上げる弟と、それを見下ろす兄との激突演劇サーガ!!
輝くのはーーーーどっちだ!?
「魔王JR」「Waltz」「VANILLA FICTION」の大須賀めぐみ最新作!
感想:★★★
という感じで天才の兄VS2号と呼ばれる弟君の話です。
演劇とか役者という特殊な世界での戦い。
個性を出しつつ世間に絶賛される天才役者の兄。
コンプレックスから解放される世界として演技が大好きな弟。
元々演じることに対するスタンスの違いがある二人が、近いからこそどちらかが抜きんでたときに葛藤の原因の一つになる。
嫉妬、それは人を狂わせていく。
また、嫉妬はパワーにもなる。
一巻はとりあえず個人的には前向きにスタートを切れるイメージにおちついてる感じになったな~と思ったので今後の展開が楽しみです。
2巻はまた、味方ができたり、母との向き合い方に進展があっておもしろかった~
「夢」を飾りにするか、ゴールにするか
夢って見るもの?あきらめるもの?追うもの?
姉弟のジレンマも、もちろん見どころの一つですが、私が引き込まれたのは「夢を諦める」かどうかとう問いかけがあったのも大きいです。
絶望して、諦めてからの人生って実はすごく重要なんです。
①そこから関わる角度を変える
②夢を過去の飾りにしてしまう
③違う夢を見る
色々と選択肢はあるんですが、コレに関しては自分も色々と模索している途中なのでうーんと考えさせられました。
そういう意味でも今後主人公と夢をあきらめたキャラクターの展開が楽しみになりました。
夢や欲望のの動機ってシンプルでいい
読んでてそうだよなと思いました。
大人になると夢に向かって進むとか努力するとか美徳部分をクローズアップしがちですが、動機ってすっごい単純なことだったりする。
単純すぎてあえて語らない人も多いし、その単純すぎる動機をこねくり回してかっこよくする大人もいるし、もちろんすっごいかっこいい動機を持ってる人もいるからなんともいえないけど、結構根源はシンプルだったりする。
そうだ、そうよな~と思いながら読みました笑
3月に出た最新刊も早く読まねば!
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