仕事が忙しくなると、つい、重いダークなものを手に取ってしまいます。
根暗でーす★
今回紹介するのは、そんな暗くて重いもの好きな人におすすめすぎる1冊です。
「家族は亡くしたモン勝ちだから」「私は父を殺せませんでした」
<本文より>
誰もが羨む家庭で起こったこと……。
「可哀相な子に育てちゃってお前にも悪いことをしたなあ…」
「仕事から帰って部屋で一人亡くなったそうです」
「悪魔じゃなくてルンペンさんだろうが」
「人にはそれぞれ自分用に仕上がったものさしがあって 誰の人生を測るときも きっと そのものさしを使うんです」
「嫁の体でも売れば?」
「松井――――!! いけ――!! 打て松井――――!!」
「家族は亡くしたモン勝ちだから」
「ラブレターが入ってるからママの棺に入れてね」
「まだ人間だったので手に負えませんでした」
「多香子さんこっち向いて お綺麗ですね」
「喜ばないと悲しまれるからです」
「たくさん苦労すれば たくさん頑張れば きっといいことがあるからね」
「誰も 懲りません」
感想:★★★★★
久々に会ったおもーい漫画。
でも、結構好き。
家族と生活していくって、飴を地面に落としたみたいな小さな諦めと、
大きくない花火が爆発するみたいなぶつかりと、
川で泳いでいて、あがらえない流れに流されて息が苦しくなる感じと、
布団の中にくるまって息が苦しくなるような、そんな、
たいして人に言うことでもないけど、
あきらめて、きらめいて、あきらめてきたそういう過去たち。
周りの結婚の話や自分の家の事でもそうだけど、「普通」の家族や「普通」の結婚している人って、なかなかない。
どっかしこりがあったり、失敗したり、足踏みしたり…他人と混ざるって、簡単やけど、恐ろしく複雑。
コメント