漫画のジャケ買いもライフワーク、さかもとです。
ちびまる子ちゃんからはじまり、ずーっと漫画好きで、でも、あるタイミングからは少し読むものがかわったりして、いつまで漫画って読むのかなと思ってましたが、32歳になってもやっぱり読みますね。
今回は、世界的作家である谷口ジローさんの遺稿のはいった一冊を読みました。
インパクトよりも、心の奥に沈んでいくようなストーリー
【説明】
2017年2月に逝去した漫画家・谷口ジロー。
その未発表絶筆『いざなうもの 花火』(原作:内田百けん)を含む近作の作品集。いずれも単行本初収録となる。
感想:★★★★
この中では魔法の山がすごく好きでした。
谷口ジローさんのこの一冊の作品は、時空や、世界、時代を超えるイメージがたくさん出てきます。
それも、ああ、私も、これ、知っている気がする……。
そんな、昔話をベースにしたようなものものがあり、なつかしさを覚えます。
魔法の山が好きだったのは、私も昔川でサンショウウオに触ったことがあるからかもしれません。
清流の上流で、寒い中川遊びをしていて、石かと思って触ったらサンショウウオでびっくりしました。
そんなことを思い出しながら読みました。
地元高知のきれいな川で川遊びをたくさんしましたが、サンショウウオに会ったのはそれっきり。
だから余計に特別な思いがあり、物語の中での神様という設定にもしっくりきました。
昔は、こんなことが本当にあったんじゃないかな、もしかしたら今もいろんな守り神がいるのかもしれない、そう思うと胸がわくわくします。
その道を生きる人
今みたいな、TwitterなんかのSNSでバズったり、簡単に投稿できたり、人の目に留まることができる時代とちがって、作家が作家として特別な枠にいたのを思い出させてくれるような、一文にぐっときました。
たったひとりでもいい、何度も、何度でも、本がボロボロになるまで、読まれる漫画を描きたい。
認められ、売れている漫画家さんでも、こういう貪欲な思いを持って書いている。
だから伝わるんだなと思いました。
最後の作品も途中から鉛筆書きになっていて、最後まで書いていた迫力が伝わってくる一冊です。
ファンの方も、そうじゃない方も、気になった方は是非読んでみてください。
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