「みんなが別々の事を言って、僕は散り散りになりそうだ」解ってほしいのに、解り合えない。うまくやれない…。思春期の子を持つ親に見て欲しい作品。
ファザコンで、「お母さんなんて!」と言いながら育ちましたが、30目前で母親の凄さに気付いた坂本です。
うちは、ぶつかることはあっても、親がお酒のんだら大体なんでも「かまんで!」ってゆうてくれよったき、簡単やったなぁ~と思いました。
主人公は50年代ロサンゼルスの中流家庭の高校生たち。家族と引っ越してきたばかりの17歳のジム(ジェームズ・ディーン)は、路上で泥酔して警察署に連行され、そこで夜間外出で保護された同じ歳頃の少女・ジュディ(ナタリー・ウッド)、子犬を銃で撃った少年・プラトー(サル・ミネオ)と知り合う。午前3時に始まり、翌日同時刻に終わる24時間の物語だ。
…50年代って、60年も前なんですね。
親と子の関係、今もそんなにかわってないのかなぁ。
●なんでも買ってくれて甘やかされるけど、「それが本当に自分のためなのか」疑問に持っている少年
●お父さんが大好きだけど、16を過ぎてから女として扱われてきてスキンシップなどに不満を持つ少女(大好きの方だが)
●離婚問題で親が家にいない、精神不安定な子
これ、現代版でやっても違和感のない設定やなぁ(; ̄Д ̄)
24時間の出来事ってことが、29歳の自分には、「お、おおう…」って気分になることが否めんけど、10代でみたら、まだ共感できたのかも。
もっとクラシックな映画にも手をだしておけばよかったなぁ。
親子間の問題だけでなく、友達への異様な依存の仕方も、すっごいリアルでわかる。
これが男性間で起こることが少し新鮮ではあったけど、憧れと執着に関しては、男性を見てても生まれるのも解るから、すごい共感もできた。
少し前に見た、「太陽がいっぱい」もそうやけど、持たざる者の持つ者へ対する憧れや依存は、ある行為で憎しみに一転する怖さがあってぞくぞくする。
そのせいか、この作品も時々ゲイ映画にカテゴライズされるみたい。
「親」「善悪」「友達」「愛(恋?)」すごくうまくまともまっちゅうけど、これだけのテーマが交錯しちょって映画としてはすごいいい作品やと思う。
16位の危うい時期こそ、どう話し合うか、向き合うか、どういう大人が接するかが色濃く今後の人生に反映されそうやなと思ってしまった。
16、15位の娘、息子との付き合い方に少し悩んでいる方や、どうしようもないわだかまりを胸に悶々としているティーンにおススメの一作。最後まで読んでいただきありがとうございます。
共感する部分があるかも。
将来子供が出来たら、こんな映画見て語り合いたいなぁ。
…そうしたら、もう70年から80年前の映画になるのか…
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