【小説】「人間に思い入れするほうがよほど虚しいにきまっている」クレーマー中年と整形中毒女の不思議入浴体験”温泉妖精”黒名ひろみ

勤務先が旅館なので気になって借りてみました。

ほわっとしたタイトルとは裏腹に、物語の主人公はコンプレックスから整形を繰り返す27歳の女。

★★★

あらすじはこんな感じで、読む前からもしやとは思ってましたが、完全旅館勤務者の気持ちで読んでしましました。

クレームは温泉宿にとってはとても困ります。

良いといわれる旅館をぶったぎるブログが人気のブログで唯一ほめられていた宿に来た主人公は、

宿が想像と違いすぎて落胆します。

しかも旅館のめんどくさそうな客、「影」と呼ばれる中年と食事同席させられ…

で、彼が意中のブロガーだとふいに気づくわけですが、

宿のハードは基本変わりません。

でも、仲居さんやその「影」と関わり、なんやかんやですぐ帰ろうと思った気持ちはずるずる伸びて…

なまめかしい「人」のコンプレックスや体験がどろどろしていなくて、むしろ泥臭いのに、温泉のように甚割しみてくる小説でした。

旅館は働いてみて思うようになりましたが、すごく面白い職場です。

うちは比較的リピーターさんも多いですが、毎日毎日たくさんの人が宿を訪れ、

落胆したり、感動したり、ゆったりしたり、めいめい思い思いに過ごしていきます。

一定のサービスは、お金やルールで作ることができますが、景色、雰囲気、人というものは、

人の心に響くようにやろうと思ってできるものではないです。

その中でも、「あなたのおかげで楽しく過ごせた」「また○○さんに会いに来るわ」と言われるスタッフがいる。

「半年後、同じ部屋で押さえてください」と、次の予約をしていくお客さんがいる。

相手の何かをつかんで、「特別」になっていく瞬間を見ているとこの仕事の奥深さを感じます。

私も新人の頃は覚えていただいたりすることもありましたが、フレッシュさがなくなるころにぱったりと名前を憶えてもらうことが減ってしましました。

「一生懸命」は思っている以上に人に響く。

それを同じような毎日、続けていくことの難しさを感じるし、私は接客に関しては三流だなと思わせられます。

また温泉小説があったら読んでみたいな~

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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1986年高知生まれの五黄の寅年、一児の母。 転勤族の妻で今は佐渡島のターン。
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