セックスレスの成れの果てが妻と夫とそれぞれの不倫相手とキャンプっていう地獄絵図「それを愛とまちがえるから」井上荒野

小なし夫婦の小説を最近ちょくちょく読む機会があるんですけど、これはすごいですね…

不倫劇がドロドロ?というかライト?ハラハラするんですけど、なんかすごく面白く読めました。

目次

夫婦+各々の恋人でテントは2つ、さて、どう寝る?

<あらすじ>
ある朝、伽耶は匡にこう告げる。「あなた、恋人がいるでしょう」―結婚十五年、セックスレス。妻と夫の思惑はどうしようもなくすれ違って…。愛しているなら、できるはず?女がいて、男がいて、心ならずも織りなしていく、やるせない大人のコメディ。

感想:★★★★

一気読みしちゃいましたね笑

エンターテイメント的なのに、セックスレスっていう繊細な悩みのリアルもぶっこんでて(まあ、それゆえの問題でもあるけど)、夫婦の形の複雑さに困惑さえしました。

夫婦って契約の中にいて、その中で得られる恩恵がなくなった時、それを外で求めるのは自然なことの様で不自然という、なぞなぞみたいな現実。

夫婦でそれを認めた後、それでも妻は元の形に戻したいと、一緒にキャンプをぶっこむんですけど、壊れてるよね。

お手軽に不倫を味わいたかった恋人たち超困惑だよ。

隣のテントで、嫁とその恋人、夫とその恋人…どんだけ酒飲んでも気持ち悪いし、寝れんよね。

で、結局そうなるんかーいみたいな。

ハッピーエンドはぬるーい日常?

そういう刺激的な毎日にも終わりが来るんですけど、じゃあ円満にもどるかっていうと、若くて魅力的な恋人を失い、ただ日々の上に当たり前にある奥さんとのモノクロ的な当たり前な日々が戻ってくるだけなんですよね…

セックスレスが解消するかというと、それはお互いの努力の結晶で、必ずしも甘いわけじゃ内的な…

まあ、日常ってそんなもんですよね。

だから不倫とか浮気が楽しくなるわけで。

でもその代償に関してはもっと考えたほうがいいかなと思うんですけど…

キャンプの提案もそうですけど、女は取られたものに対してヒステリックになる傾向があるから、許す許さないより最大限に攻撃しようスイッチがはいるので、失うもの大きいと思いますよ~

一説によれば2億円とも…

まあ、エンターテイメントとしては面白かったです!

実際はしたくないなーこんな大人の茶番…

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1986年高知生まれの五黄の寅年、3児の母。 転勤族の妻でうっかり新潟で家を買って辞令を震えながら待つ身。 家買ったら転勤のジンクスに負け、両親、義両親に続き旦那が本州から離脱。 2023年4月から「絶対に倒れてはいけない3人ワンオペママ」ライフがスタート。鼻血。
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この記事を書いた人

1986年高知生まれの五黄の寅年、3児の母。
転勤族の妻でうっかり新潟で家を買って辞令を震えながら待つ身。
家買ったら転勤のジンクスに負け、両親、義両親に続き旦那が本州から離脱。
2023年4月から「絶対に倒れてはいけない3人ワンオペママ」ライフがスタート。鼻血。

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