2歳の息子に「大っ嫌い」と言ってしまった

息子 育児 悩み イヤイヤ期

あー、言うてしもうた。

言った瞬間のことは、何度もフラッシュバックする。

ぽおっと口をあけた息子がフリーズしていた。

目が宙を泳いでいる。

悲しさも辛さもない、ただ、理解できないというような顔をしていた。

そして、数秒後、間違いだよねと言うようにすり寄ってくる。

私は沸騰した怒りの熱を冷ますことができず、更に突き放してしまう。

息子は大きい声で泣き出した。

許されるのが解っていて甘えるのも、注目してほしいからいたずらするのも、まだちゃんとできないからおもらしするのも、当然なのに。

まだ2歳なのに。

感情をぶつけて、相手にダメージを与えようとするのは、殴るよりも痛く、鈍く残る。

母親なのに、残念やなー、自分。

泣きながら赤ちゃんに授乳する。

涙が止まらない。それを息子が拭きにくる。

辛い。

目次

大嫌いと言ってしまった出来事

大嫌いと言ってしまった理由はオムツに手を突っ込んでおしっこをし、パジャマと布団を濡らしてしまうこと×3だった。

まず、夜中2時におむつに手をつっこんでパジャマと布団を濡らした。

眠いけど、授乳してるし大丈夫、まあ、仕方ない。

怒って素早く変えて、寝た。

朝6時、また新しいパジャマを濡らした。

怒って、「自分も気持ち悪くなってイヤだよね」「布団もパジャマも濡れて困るなぁ」「ばい菌が手につくから手を入れるのやめてね」と説明し、パジャマとシーツを洗濯してもらった。

「うんうん」と頷き、「もうしない」と息子は言う。

確かに、伝わっているのかわからないオウム返しだった。

で、次の日の夜9時にまた手を突っ込んで濡らして、自己申告してきた。

説明、約束、反省、全ては無意味なのかな……

そんなかんじで、私はどっと疲れてしまった。

悪びれる様子のない息子に替えのおむつを投げつけて「大っ嫌い」と言った。

イヤイヤ期×赤ちゃん返りが加速した2人育児

言ってしまったことは、自分でびっくりした。

息子のことは、毎晩「大好き」と言って抱きしめて寝ている。

でも、2歳半をすぎ、息子がたくさん言葉を話すようになって、相手が言葉が通じる人間と思ってしまってから、

「なんでわからないの」

とはっきり怒りが向くようになった。

正直、息子がどこまでわかっているかわからない。

こっちが思っているよりは伝わったり、こっちが解ってほしい位には理解がなかったりするのだろう。

自我の芽生えと、自己主張と、そして新しくやってきた妹登場による主役の座の喪失。

この一ヶ月で息子の立場はガラッと変わり、「ダメ」「しないで」「やめて」「怒るよ」ばかり周りの大人に言われている。

本人も、「イヤ」「しない」としてほしいことと真逆のことをきっちりと主張してくる。

1人で向き合っている時はまだ余裕があったから、逆のことを提案して行動に促したり、しっかり話をきいて茶化して笑うことができた。

2人目を抱えながら、2人目をどかすように抱っこをねだったり、わざと危ないことをする息子に怒号が飛ぶ。

当然いうことは、きかない。

怒る、怒られる、反発する、更に怒る……。

毎日消耗戦だった。

わかってて産んだんじゃないの?

2人目育児は眠れないのは覚悟していた。

が、こうも上の子に手がかかると思わなかった。

イヤイヤ期も赤ちゃん返りもなめていた。

本当に生まれるまではいい子でニコニコしていて、言葉が出てきて育児も楽しかったのだ。

1人産んで育ててみて、出産が富士登山で、育児は1年間続くマラソンだと思っていた。

一回経験したし大丈夫!そう思っていた。

が、2人目育児は富士登山後、マラソンではなく、12キロの活きのいい2歳児をかつぎ、育てながら走るトライアスロンだった。

赤ちゃんは、2~3時間ごとに起きるが、行動が解っている分ほぼストレスにはならない。

問題は、2歳の息子がぶっこんでくるイレギュラーだった。

里帰り中で手も目もあるが、思い通りにならないストレスでキャパオーバーになった。

会話できているような感じなだけに、何度も破られる約束にイライラしてしまう。

自覚はあったけど、自分が言葉でのコミュニケーションにかなり依存しているのを思い知る。

ぶつけた言葉の暴力は子どもから反発となって返ってくる。

自分の投げつけた言葉で、子どもも、自分も同じように傷つける。

痛い。

こんなの全然わかってなかった。

息子の気持ちを前と同じように満たせない

普段はなにも言わないおばあちゃんが、泣いていた私を見て、寝る前に

「ゆるゆるやりや、洗濯なんてなんぼでもしちゃおき」

と言ってくれた。

イヤイヤ期や赤ちゃん返りに特効薬はない。

身体が一つな以上、下の子にほとんどの関心や手はどうしてもかかる。

周りに頼って、助けてもらっても、上の子が欲しいのは母親である自分のハグや関心であるのも知っている。

それをなんとかごまかしごまかし、生活しているのだ。

ストレスが溜まっているのは、私だけじゃない。

説明・ほめる・大好きと伝えるコップの水を満たしてあげること

できるだけ怒るだけにならないように、説明をする。

下の子に手がかかる時は「妹のおむつ変えていい?」と確認してから行動する。

待ってくれたら褒める。

保育園で頑張ったことは褒める。

お風呂は二人で入り、一緒に遊ぶ。

寝る前は上の子優先で好きな本をできるだけ読む。

寝る前は「大好き」と「産まれてきてくれてありがとう」を欠かさず伝える。

めちゃくちゃ怒るし、たたくこともあるし、今回みたいに大嫌いなんて言ってしまうこともあるけど、できることはしていく。

子どもはそれぞれに心の中にコップを持ってて、それが満たされてれば大丈夫
この子はそれが満たされちゅうき外でもちゃんと他の人と過ごせるし、楽しめる。
だから大丈夫よえ」

少し前、母親がそう言ってくれた。

私は愛情をできるだけ、注いできたと思う。

でも、大嫌いと言ってしまった。

もう、いいたくないなぁ。

The following two tabs change content below.
1986年高知生まれの五黄の寅年、3児の母。 転勤族の妻でうっかり新潟で家を買って辞令を震えながら待つ身。 家買ったら転勤のジンクスに負け、両親、義両親に続き旦那が本州から離脱。 2023年4月から「絶対に倒れてはいけない3人ワンオペママ」ライフがスタート。鼻血。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

1986年高知生まれの五黄の寅年、3児の母。
転勤族の妻でうっかり新潟で家を買って辞令を震えながら待つ身。
家買ったら転勤のジンクスに負け、両親、義両親に続き旦那が本州から離脱。
2023年4月から「絶対に倒れてはいけない3人ワンオペママ」ライフがスタート。鼻血。

コメント

コメントする

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

目次