まさか新潟が出てくるなんて!「ブラック・チェンバー・ミュージック」阿部和重

月に一冊、同じ本を読んでオトコとオンナでどう読み方が違うかを楽しむ書評コラボ。

本好き同士、毎月順番に一冊本を決めて一緒に読んで感想をシェアしているつぶあんさん(つぶログ書店)とのコラボです。

前回はつぶあんさんのチョイスで「琥珀の夏」を読みあいました。

※私の感想はネタバレありです。

【オンナノ本ノヨミカタ】

子どもの心を思い出し親子の関わりを再考させられるミステリー「琥珀の夏」辻村深月

【オトコノ本ノヨミカタ】

【コラボ書評】30年後に判明する罪と罰:辻村深月『琥珀の夏』

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人生を踏み外した男のさらなる脱線ラブロマンス

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ブラック・チェンバー・ミュージック [ 阿部 和重 ]
価格:2200円(税込、送料無料) (2021/7/30時点)

<あらすじ>

分断された世界に
抗う男女の
怒濤のラブストーリー!

落ちぶれた映画監督の前に突然現れた北の女密使。
出会うはずのない二人が、国家を揺るがす〈禁断の事実〉を追う。

いまから話す内容を決して口外してはならないーー
大麻取締法違反で起訴され、初監督作品はお蔵入り、四十を前にキャリアを失い派遣仕事で糊口をしのぐ横口健二に舞い込んできたのは、一冊の映画雑誌を手に入れるという謎の「極秘任務」だった。
横口は北朝鮮からの”名前のない女”とともに、禁断の世界に足を踏み入れていく。

一触即発のリアルな国際情勢を
背景にくりひろげられる
スリルと〈愛〉の物語。

感想:★★★★

最初が小難しいからと読むのをやめるなかれ!

即、スピーディーで引き込まれる物語が始まります。

私は某監督をイメージしながら読んでしまったのですが(初公演ではなく、作成中の作品が頓挫してしまった方だけど)、すっごくおもしろかった。

横口の、そばに常にいながら名前も聞かない、踏み込まないスタンスに終始好感がもてたし、そのおかげでハードボイルド小説として仕上がっているのを感じた一冊。

阿部さんの作品でたまにでてくる、この熱くて、でもちょっと頼りない系の男の物語、ダメンズ好きだからかすごく引き込まれるんだよな。

そして、怖いところは怖く、やばそうなとこはやばそうで、それがスパイスになるのもたまらない。

最初はただの傍観者として離れたところから見てるんだけど、気づいたらすごく近くで物語の中に入ってみちゃう感じ、さすがです。

新潟のヤクザで期待したけど新潟とか柏崎出てきて上がる

阿部さん自体は山形出身なのに、ニッポニアニッポンといい、今回も新潟が出てきてあがった。

ニッポニアニッポンもみなおしたくなったな~

新潟駅は家から10分くらいの近場で、県外出身の私的にはバスどれーーーー?みたいな焦りもすごくわかるからテンション爆上がりでした。

ぴんから兄弟のおっさんたち、すごく実写化してほしいなぁーーー。

命の軽さと重さとお金の価値と

この小説で個人手時に面白かったのは、お金と命の価値。

時に軽く、人によっては重く、お金で命を買えたり、お金のために命の取り合いをしたり。

その奥にある「意味(文章)」や「宝(ダイヤモンド)」が見え隠れするのも面白かった。

道具なはずのお金に翻弄されたり、命はすごく安かったり。

人間は喜劇も悲劇も好きだなぁと。そしてオチも、阿部和重らしくてよかったです。

面白かったな~楽しめる小説でした。

オトコノ本ノ読ミ方

つぶあんさんの男性的感想も気になります!

【コラボ書評】一編の評論から始まる物語:阿部和重『ブラック・チェンバー・ミュージック』

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1986年高知生まれの五黄の寅年、一児の母。 転勤族の妻で今は佐渡島のターン。
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