ウチの家族LINE、悪いおじいちゃんがトップ画、坂本です。
友達に、「0.5ミリみいや!」と言われてましたがやっと見ました。
“死ぬまで生きよう、どうせだもん。”がいつも私が思う、「死なんかったら大丈夫」とにいちゅう。
196分と長めの作品ですが、これは見てよかった。
長い上中下の人間ドラマ小説を読んだ後のなにがってわけじゃないけど、心の中がいっぱいになる感じの満足感をくれる。
私はというか、高知の人は県外の人に高知の話をして笑われるけど、その感じにすごいにちゅう。
かっこわるいけど、生き方が「本気」で気持ちいいき、笑われても、高知の人はバカにされちゅうと思うてない。
「ありえんろう?」「やばくない?」ヤバい話ばっかりを自慢の様にしてしまう。
「高知は朝から飲むの普通なんです」
「宵越しの金はもたないって本当で、代行代を車に残して飲みに行きます」
「貯金、30万以上したことないです」
その話で笑ってくれたら、それでえい。むしろ、誇らしくなる。
全国的な「普通」とやらが通用しない、高知。(沖縄はこっち寄り)
人生のピークを過ぎて、力も、仕事で築いたものも、家族関係すら頂点から降りた「普通」に囚われなくなった「おじいちゃん」たちがしがみつくもの=大事にしている見えにくいものにちゃんと光が当たって、そこをてらしてくれる。
見つけた生きがい、消せない欲求を掘り起こして、光をあててくれる「岸田サワ」。
私には、天使に見えたよ。
映画は、片岡家で昭三の訪問ヘルパーをしていた山岸サワ(安藤サクラ)が、昭三の娘・雪子から「おじいちゃんと寝てあげてほしいの。お金は沢山払うから」と頼まれるシーンから始まる。“添い寝”だけという条件で依頼を受けたサワは、片岡家で雪子と、その子供マコトと夕食を囲んだ後、昭三の布団へ向かう。
その夜、サワは予期せぬ事件に巻き込まれ、仕事を失い、寮を追い出され、引き出したなけなしのお金も紛失する。そんな彼女は、生活のために偶然出会った高齢者の家に「おしかけヘルパー」として入り込むことにする。
駐輪場で自転車をパンクさせようとする茂(坂田利夫)、書店で女子高生の写真集を万引きしようとする真壁義男(津川雅彦)……。クセのある年老いたおじいちゃんたちは、突然現れたサワに困惑するが、次第にサワとの日々を通じて、再び“生”の輝きを取り戻していく――。
ヘルパーって仕事は愛があるすごいお仕事ながやなぁ。
うちのおじいちゃんも、悪おじいちゃんやきすごく親近感持ちながら見えました。
私はかまっちゃる程やさしゅうないけど、でも家族やき、ほっちょけもせん。
ゆうて遠くにおるき、なかなか会わんけど。
でも、いっぱい迷惑をかけてきて、今もかけ続けてきて、先に亡くなったおばあちゃんに「まだきなよ」って多分おもわれゆうき、
どんどん長生きしてしまいゆうおじいちゃん。
おじいちゃんの光はどこかにあるがかなぁ。
何かで満たされるがかなぁ。
満たされることのないその欲求は、どこにさまよっていくがかなぁ。
「生きてることが奇跡」「同じ時代を生きていることが奇跡」そういう言葉、全然すきじゃなかったけど、この映画で出てくるその言葉は、ゆっくり心に沁みていく。
悲しさの中にある光はなんとあったかいことか。
だれにってわけではないけど、色々な人に見て欲しい作品。
DVD、買うてしまうかも。
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