鳥居醤油の名物女将鳥正子さんは花嫁のれんの立役者!衰退していく商店街の風向きを変えた女房衆

七尾に住んで、商店街で買い物をする楽しみを知りました。

今回ご紹介するのはその商店街でもちょっと有名な名物女将、鳥居醤油の正子さん。

お店は大正15年から約90年続く老舗醤油屋。

実は正子さん、七尾出身ではなく、結婚を機に七尾に移住しました。

今では三代目として鳥居醤油の看板女将をしています。

女子会をしたり、一緒にジャズでダンスをしたり私が七尾を大好きになるきっかけをくれた正子さん。

知らない土地に嫁いで、醤油屋の女将をやりながらどんな風に七尾を盛り上げてきたのでしょうか。

目次

嫁いだ当初は大っ嫌いだった七尾を好きになったきっかけとは

テレビや雑誌の取材も多く、顔を見に寄る人も多くいる鳥居醤油店。

みんな正子さんの顔を見に、話をききにここに寄ります。

そんな鳥居さんですが、嫁に来た最初は七尾が大嫌いだったそうです!笑

ここ一本杉通りは能登の中心七尾市と、和倉温泉をつなぐ通りの商店街でした。
嫁いできたころは、バスも通り、市民の行きかう元気な商店街だったそうです。

そして、時代はモータリゼーション化へ。
車社会になって、能登里山街道ができ、車で金沢、富山に行きやすくなっていきました。

その新しい変化のあおりを受けたのが商店街。

唯一使用されていたここの商店街道路の外にバイパスができたことで、商店街を行き来する人が一気に減っていきました。

栄えきっていた商店街が変化していく中、通りをどうにかしようという町の商店街の男衆が集まりはじめます。

その集まりに、正子さんも参加していました。

そして通ううちに、今まで見えなかった男衆の町への熱い気持ちや楽しい発想、試行錯誤を知りました。

それは商店街を愛する人たちの一生懸命な姿でした。

「これは、おもしろい!」

そして男衆に飽きた(笑!正子さん談)正子さんは、

町の男衆の奥様方と手を結び、今日の花嫁のれんブームを作っていったのです。

今では七尾が大好きになり、七尾と一本杉通りで色々な試みをしてらっしゃいます。

「花嫁のれん」でティファニー財団賞の伝統文化大賞受賞

時代の流れで、人の減っていく商店街。

この商店街をどうにかしなければいけない!

その思いで動く男衆に感化され、「こちらはこちらでやるわよ!」と女房衆ではじめた取り組みが、能登の嫁入り文化を世にPRする「花嫁のれん」展でした。

のちにドラマ化もされ、「花嫁のれん号」という列車も走るようになり、知名度も上がりました。

そんな花嫁のれん館など能登の観光の目玉を作った発起人は、この商店街の女将さん衆だったのです。

鳥居さん率いる一本杉復興会の花嫁のれんの取り組みは、ティファニー財団賞の伝統文化大賞も受賞しました。

鳥居さんは本場ティファニーに招待され、ティファニーで朝食もいただいたそうです!

七尾駅では、改札をでたら花嫁のれんがすぐにあります。

また、春先の花嫁のれん展のシーズンには商店街のお店から和倉温泉の旅館の中で様々なのれんにであうことができます。

2015年10月には花嫁のれん号がJR七尾線の観光列車として走り出しました。
雅で豪華な列車で、同じ七尾の和倉温泉、加賀屋さんが接客と料理を監修しています。

花嫁のれん公式サイト  花嫁のれん号の記事

鳥居醤油の醤油とだし

鳥居さんの醤油店ではよく使う醤油を一升瓶、だし汁500mLで買っていきます。

[aside]醤油 だし共に
●1.8L(一升瓶)1,500円
●500ml  600円
(2015年現在)[/aside]

 
店内は、ほんのり醤油の香りがただよっています。

鳥居さんのとこの醤油は、原材料の大豆と小麦は地元産のものを使用しています。

正子さんが化学調味料が嫌いなので砂糖も使用せず、蜂蜜を使う徹底ぶり。

 

すべては自分の子供が安心して食べられるようなものを作りたいという思いから。

醤油屋味噌を作るすべて作業からラベル貼りまで自分の手でやっています。

 

夏場はこの醤油屋さんでJAZZライブをすることも♪

私も去年鳥居さんと手をつないで踊りました♪

 

ここのお醤油屋さんには休日鳥居さんの話を聞きにたくさんの方が訪れます。

 
キャッシャーもまだまだ現役!!

一本杉通りには、花嫁のれんだけではなく、結構こういう昔の器具を使ったりかざったりしるところがあって萌えますよ♪

 

鳥居さん、また買いに行きまーす♪

【追記】

七尾から引っ越した今でも、醤油とお出汁を義両親が佐渡に取り寄せてて、鳥居さんとこの味にお世話になっています。

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1986年高知生まれの五黄の寅年、3児の母。 転勤族の妻でうっかり新潟で家を買って辞令を震えながら待つ身。 家買ったら転勤のジンクスに負け、両親、義両親に続き旦那が本州から離脱。 2023年4月から「絶対に倒れてはいけない3人ワンオペママ」ライフがスタート。鼻血。
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この記事を書いた人

1986年高知生まれの五黄の寅年、3児の母。
転勤族の妻でうっかり新潟で家を買って辞令を震えながら待つ身。
家買ったら転勤のジンクスに負け、両親、義両親に続き旦那が本州から離脱。
2023年4月から「絶対に倒れてはいけない3人ワンオペママ」ライフがスタート。鼻血。

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