100年後のあなたの“まち”は何が残っている?「七尾まちづくりシンポジウム」で変わった3 つの価値観

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「地域活性化」がしたいと思いながら、地方のまちを転々としている私の価値観を180度変えたのは、「まちの100年先を考える」こと。

2カ月経ちましたが、この会をきっかけに、自分が考える「地域活性化」は目の前の課題を見て切なくなってなんかしなきゃと思っているだけということに気付きました。青天の霹靂。

この会は、過去記事でインタビューさせてもらった能登留学に来ていた大学生達が運営し、私が住むまちの過去、今、未来について共有するもので、金沢大学の学生さんや他県民、七尾市民含め、約50人が来場していました。

さっそく、私の考え方が変わった3つのことを紹介していこうと思います。

①人口減少、少子高齢化ってそもそも悪いことなのか。

私は高知の田舎で育ちました。夏は更に山奥の方によく泳ぎにいってたんですが、そこの集落は老人が多くて子供が少なく、去年までやっていた田んぼが荒れていったり、空き家が目立ったり、山の崖から飛び降り自殺をしてしまう老人がいたり…そういうのを見聞きする度、切なくなり「少子高齢化はよくないこと」という頭が18歳までに出来上がっていました。

この会で「100年先、ここに残っているもの」というお題でグループで考え、発表するディスカッションがありました。
「100年後残るもの…」、私は「和倉温泉」を上げました。というのも、七尾の温泉、「和倉温泉」は200年前の江戸時代からここの湯が治湯にいいということで関西まで運ばれていて、お湯を運ばれ過ぎて税金がかかった程だったんです。なので今まで200年残ったこれなら残るだろうと思いました。

他にはこんなの出ました、「祭り」。ここでは青柏祭 というゴールデンウイークに行われる(電柱さえぶち折ってしまう時がある高さ12M、重さ20トンの滑車のついた神輿「でか山」がまちを行き来する祭り)ものがあります。

こちらも1685年の「寺社由来書上」の記録にあるのが一番古くに残っている記録なので、歴史は330年。徳川綱吉の時代からやってるんです。ん?江戸時代の人口って、ピーク時で1732年の3230万人(日経BP社より)なんですよね。
ふと思ったのですが、このお祭り、人が増えるのに合わせて変化してきたんじゃないでしょうか。 そこらへんはまだ勉強不足なので、もう少し祭りの歴史を勉強したいと思います。

因みに、100年後、この七尾というまちは過去記事(「全国住みよさランキング」上位の地方都市で見る少子高齢化による人口減少のリアル。)にも書きましたが、人口約55,000で年間800人が減っているので100年たつと単純計算で-80,000人。極端に言えば消滅している、まあ消滅はないにしろ、大幅に減っている可能性があります。 祭も関わる人が減ることを見据えた変化が必要になると思います。

100年というキーワードをもらって、そこから過去を調べてみて分かったことは人口減少、少子高齢化は一つの大きな波だということ。変化を見据え、人が少ない時代にどうしていたか、減っていく中でどう生きていくか、未来を選んでいく必要があるんじゃないかと考えが変わりました。

②「商店街」がなくなるのは寂しい気がするけど、商店街って必要?

で、商店街なのですが、皆さん、商店街使いますか?私はぶっちゃけ、燻製用の肉を買う時と、県外へのお土産を購入するとき”ここならではのもの”がほしい時、利用します。
でもそれでもこのまちの4つある商店街のうちの1つです。

今住んでる能登の真ん中の七尾市は、能登の都だったのもあり、特に一本杉通りは600年以上も前からこの七尾のメインストリートだったことも初めて知りました。600年て…Σ(・ω・ノ)ノ

因みに、商店が集まっていても、「商店街」として名乗る、または登録(任意・法人)し、活動していなければ、商店街とみなされず、県からの新規出店時の補助金を受けられないことも。このまちでも若い人が、立地が良くても賃料が高く、補助金なしでは店を出店が難しく、諦めて他を探してしまうことになり、年間50人の新規出店候補が諦めて他の地区で出店してしまい、寂れに拍車がかかっているそうです。 また、商店街のくくりとされる最低店舗30店舗程を集めるのも地方では難しいところも増えてきているような
気がします。

中心街の人と話していても、「そもそも商店街が今ニーズとしてあるのか」という声や、「ここの近くで補助金を使って出店した期待に胸ふくらませながら来た若いあんちゃんががっかりする様を見ている。2年続く店なんてそうそうない、だって人がいなんだもの」なんてことも聞きます。町大通り沿いでお店をやっている人からの意見です。確かに。

大きな転換期は、モータリゼーション化して便利な道ができたここ20年程じゃないかと思います。列車は廃線になり、バスを利用している人が使っていた商店街の停留所から、便利で新しくできたバイパスへとバスが路線を変えてから商店街を使う人が一気に減り、商店も減ったそうです。車社会で便利になった反面、まちと人との関係が変わったんです。 

 
「車が停めにくい」、「ネットの方が安いし、家まで運んで来てくれる」とまちの若手と言われる40代の人が言っています。スーパー、複合施設は車も停めやすいし、一気に買い物ができる、むしろ「現代の商店街」なんじゃないかと思うようになりました。
30年後は、今年生まれた子が31歳、商店街は珍しい「観光名所」、「商店街の役割」は、人口規模にあったスーパー(もしくはコンビニの進化系)か、ネットショッピングが主流になっていたりするのかもしれないですね。

じゃあ、商店街はいらないのか…?
商店街の定義を探っていくと、楽市楽座の頃に遡りますが、その頃から残っているお店は少ないと思います。100年で老舗なので、「商店街は文化がある」というのも商店街のお店によると思うし、一概には言えません。正直、私が住むまちの商店街で上手くいっているように見える一本杉通りも、観光化という新しい側面をもったから減る分の新規顧客を観光客で賄い、上手くいっているように見えるんじゃないか思います。
商店街も、時代に合ったバージョンアップしていけば(古い作りや歴史、技術をを生かしたり)更に魅力的な場所になるんじゃないかと思います。

③大事にするべき「自分たちの文化」意識が逆に意見交換の足かせになっている。

私は能登にまだ住んで約1年ですが、やたらめったら祭りが多いんです!!ここはバリ島か!!と言いたくなるほど多い(バリもニュピの日以外毎日どこかで祭りがあるような国)。で、すでに人口減少が起こっているので祭りを運営することが難しい(上の説明と同じ)のでどうするか。

…能登はすごく「うちらはあそこと違う」意識が強くて、あの祭りとあの祭りは関わらないとかそういうルールがあったりするらしいです。同じ祭りでも町(マーク)が違うと「あそこはあそこ、うちはうち」という話をよくききます。近隣に頼らず、自衛隊とか、大学生に頼んで、夜中に帰っちゃうから神輿が動かなくなる祭も…(3日間夜中も動き通しとかしてるとこもある)

祭り以外でも、七尾市内に和倉温泉あるのに、地元の人は七尾と和倉は違う(パンフとか別々にでていて、お互いの地域の情報が共有されてないことも多く、観光客困惑?q|゚Д゚|pでもったいない)、更に言うと、七尾市の町と山側と海側は違う、更に更に言うと、川を挟んで右左で違うから…と笑 知れば知るほど、一つになるのが難しいとこころなんです。 もったいない…

で、この会で感動した1つの発表が、「マイプラン塾」という学びの場に参加している塾生(市民)が、自分がどう地域に関わっていくかを紹介したものでした。若手の市役所勤務の瀧本さんが、

自分が小さい頃からやってきた祭りが人がいなくて、続けられない。でもやりたいから、隣まちの祭りの時には自分たちが出て、自分たちの時は頼んで、お互いの文化である祭りをを支えあいたい

というプランを掲げていました。
すごい基本的なことのようにおもいますが、能登ではそれが難しい。観光として、祭りに飛び入りで参加できるものや注目を集めている祭りもありますが、能登の人たちは「集客」より「祭りが好きだから」でこの文化を大事にしている様に思います。だからそういう繋がりを手遅れになる前に作って、話し合い、協力しあえればいいのにと、思いました。

個人的には、もっと、飲めばいい、関わって、話し合っていけばいいと思います。腹を割って話さないと。話を忘れても、一緒に飲んで話したら、少しあいつのことを分かったかもしれないという気持ちになるんじゃないかなと思います。 当日配布されたレジュメに、
「市民が志をもって地域に関わるには、現状を知り、対話により理想を語り合う場が必要ではないか」
とありました。それが本当にシンプルなことですが、すごく難しいと感じることがもったいない。

高知はこんな飲むだけのお祭りで、40もの統一性のないイベントをあちこちでやっちゃうんですよー。
高知おきゃく県外から移住してきた人(イケダハヤト氏のブログ「まだ東京で消耗してるの?」より)も楽しめるお祭りです。
あ、また地元ですが、高知のよさこいはあれだけ浸透しているにも関わらず、できてまだ
70年
ほどです。
あれも徳島に対抗して作った祭りと言われているので、対抗意識は、祭り文化を作ることも、消滅させることにもなりうるんだなと改めて思います。

以上、今年に入ってこの会を通してから意識の変わったところでした。
気づかせてくれた学生さん、会に関わっていた方に再度感謝をこめて、今後ももっと今住んでいる七尾の事を知って、記していこうと思います。

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