【漫画】「死刑」か「回避」か。仕事として罪を裁く“裁判員制度”何処から見たら真実が見えるのか「サマヨイザクラ」

大学時代、初めて行った海外がアメリカで、薬物更生施設や死刑囚もいる刑務所を回ったことで、行った場所やタイミングの運悪いだけで簡単に、「死ぬ時は死ぬ」んやなと理屈じゃなくて肌で感じた坂本です。

そういう所に行ってレポートを書いて、よく考えた時期があったので、「裁判員制度」を題材にしたこの漫画は多少絵が苦手と思っていましたがばーっと一気に読めました。

むしろ、後半結構、独特の臨場感伝わってくるなと感動すら覚えた今回紹介する漫画はコチラ⇓

目次

「死刑」という制度の基準は罪の内容と「反省」?その感情に訴えかける「反省」とはどこで測るのか。

<あらすじ>2009年からスタートする≪裁判員制度≫。それは、抽選で決まった一般国民が、殺人などの重大犯罪の裁判の審理に参加する制度である。フリーターの相羽圭一は、裁判員に選出された。ネット難民となってしまった人生を変えるべく、圭一は法廷へ!!≪裁判員制度≫は、彼の人生にいかなる影響を与えるのか!?死刑制度の問題点を描ききった『モリのアサガオ』で、文化庁メディア芸術祭大賞を受賞した郷田マモラが、死刑裁判に巻き込まれていく一般国民の苦悩、そして希望を描ききる!!

感想:★★★★

コレもきれいに上下巻でまとまってます。
でも文字が多いのでジックリよめて、話も二転三転するので面白いです。

意外と、内容が濃くて、キーワード的には「集団悪」「オタク」「冤罪」「倫理観」「認められたい欲」「正義感」「性犯罪」など、めっちゃ渦巻いてて読み応えバッチリでした。

自分が相手の生死に関わる「決断を下す」。

裁判員制度。

大学の時、実際ヤク中の人や犯罪者に会って、時間を過ごして思ったのは、「事件」や「犯罪者」は多くの場合、「悪いコトをした」以外の情報が出てない場合が多いということ。

その人が、どういう家庭環境で育ったか、

例えばアル中の母親の体を跨いで毎朝学校に通ってたとか、暴力を振るわれ続けていたたとか、

犯罪を犯すきっかけになったその人の人生はほとんど見えてこない。

「悪いコトをした人がいます(事実)」⇒(動機や背景がわからないまま)「許せない」「そいつが悪い」⇒「死刑や」(わからんけど、悪いもんは悪い

という、発信側に有利な所しか見えない怖さが犯罪にはあります。

この漫画は、色々なタイプの裁判員に選ばれた市民が自分の視点で「集団悪」や「殺人」に関して考えます。

でも「どうして?」と考え続けた人が2人いたので、色々な意見+犯罪に至るまでの背景が見えます。

一歩間違えると、自分もこの漫画の中に出てくる誰かになりうる怖さを潜めている面白い漫画でした。
(私だったらどう考えるかなぁ)

怖いものはたくさんあるけど見えにくい、「人間の悪意」が一番怖いのかも。

そんなワケで、犯罪者が周りにいる方(嫌味ではなく、軽い犯罪も含むと社会には結構いるので)、そういうことに興味がある方、裁判員制度に参加された方、これからする予定の方におススメです!!

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1986年高知生まれの五黄の寅年、3児の母。 転勤族の妻でうっかり新潟で家を買って辞令を震えながら待つ身。 家買ったら転勤のジンクスに負け、両親、義両親に続き旦那が本州から離脱。 2023年4月から「絶対に倒れてはいけない3人ワンオペママ」ライフがスタート。鼻血。
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この記事を書いた人

1986年高知生まれの五黄の寅年、3児の母。
転勤族の妻でうっかり新潟で家を買って辞令を震えながら待つ身。
家買ったら転勤のジンクスに負け、両親、義両親に続き旦那が本州から離脱。
2023年4月から「絶対に倒れてはいけない3人ワンオペママ」ライフがスタート。鼻血。

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