こんな北海道、あったのかも…!夢と音楽と政治の妄想未来「ミライミライ」古川 日出男

月に一冊、同じ本を読んでオトコとオンナでどう読み方が違うかを楽しむ書評コラボ。

本好き同士でゆるく、1年がすぎ、なお毎月一冊本を決めて読む。
本当に楽しく続けさせてもらってます!

今回のチョイスは本のプロつぶあんさん(つぶログ)です。

前回は私のチョイスで中島らもを読みました。

【つぶあんさん書評】

【コラボ書評】あちら側とこちら側を行き来する小説『水に似た感情』【中島らも】

【さかもと書評】

酒?薬?仕事のストレス?自分?人を壊すものは何か?「水に似た感情」中島らも

今回の書評は、実は以前私が挫折した作家さんでした笑

コチラです。

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北海道という独自の文化を持ちつつ、ソ連と日本の間にいた特異な土地の物語

<あらすじ>
戦争ヲ継続スル! 北海道の抗ソゲリラ組織、インディアニッポン、世界的ヒップホップグループ。超弩級の青春・音楽・歴史小説! 第二次世界大戦後北海道はソ連に占領、鱒淵いづるを指揮官とする抗ソ組織はしぶとく闘いを続ける。やがて連邦国家インディアニッポンとなった日本で若者四人がヒップホップグループ「最新」を結成。だがツアー中にMCジュンチが誘拐、犯人の要求は「日本の核武装」――歴史を撃ち抜き、音楽が火花を散らす、前人未到の長編。

感想:★

1,869年に「北海道」になった今の北海道。

ソ連と近く、独特の文化を持ちながら、時代の変化と共に日本人もどんどん入ってきたこの広大な土地が舞台となる、仮想未来が語られる本作。

インドと一つになったニッポン、ソ連の息がかかる北海道、アメリカが離さない沖縄…そんな世界で、夢、政治、そして音楽が絡み合い、物語は回っていきます。

いやー、ホント、一言でいうと…

読みにくいことこの上ない!!!!!!!!

実は古川日出男さん、LOVEで挫折してて…なんか読めなくて…。

今回再挑戦のつもりで読みましたが…。

50Pまでまじで拷問のような読みにくさでした。

すすまない、すすまない。

今回は読破すると決めていたので、50Pを過ぎるときっと文体にも慣れて、こんなに長いんだから引き込まれるところがあるはず…と読み進めました…

ややペースはあがったものの…読みにくい。

合コンで合ったら即ナシ判定するタイプ

本の虫を公言している私がなぜこの本を読みにくく感じたか…。

それは単純に相性だと思う。

この作者、

●理論立てて細部まで語れる俺、色々知ってて、かっこいい、それを全部言いたい、きけ!
●感情的な描写もしっかりするし、この世界に酔っている俺を存分に感じてくれ!

感がすごいミックスされて、しかも伝えてくるボリュームがすごくてめっちゃしんどかったんですよ。

かっこつけすぎでうるさい。

スラッと読めたの、クマの話んとこくらいやな。

そのクマも、最後の最後で、わけわからん日本語で喋ってくるあたりが、感じもひらがなもカタカナもごちゃまぜで参ったね。

もうちょっとで山まで登れるのに、最後までなんでこんなに足場悪くするん?的な。

合コンでいたらできるだけ離れる、友達にいたら「お前黙れ」と言ってしまうような本でした。

北海道のHIPHOPを題材にしているところも無理

北海道でHIPHOPの落とし子?ニップノップ?をしている若者が物語のキーになって、話に引き込んでくれるんやけど…

ヘッズの私としてはもう、

●ニップノップって響きがクソダサい
●音のイメージが一切湧かない描写
●ラッパーを強調する癖にクソ韻踏んでないオナニー歌詞が羅列
(これに関してはボス意識かな?ボスは演説型のパフォーマンスでめっちゃのむから成り立つけど、文字のみなら違和感しか伝わってこなかった)
●意識だけ高そうで大衆受けするとは思えない設定
●てかお前、HIPHOPそんな調べてないやろ?

読みにくいうえに食えない設定がイライラを加速させました。

MIC JACK PRODUCTIONとか、BIG JOEとか、THA BLUE HERBとかマジでかっこいいラッパーやクルーがいて、北海道のラップ好きなのでなんかほんとリアルさを感じられなかった。(ブルーハーブのボスのライブは2回行って聴いてるし、BIG JOEも生で聴いてる)

でも北海道を題材にしてHIPHOPなら一応ブルーハーブ意識かな?
歌詞やカリスマ性もボス意識かな?と思ったんですけど…。
メインストリーム寄りにするにはマニアックな設定で無理を感じました。

これがロックとかパンクとかで自分の管轄外ならもう少し素直に読めたかも。

未来は後ろにある?

すっごい我慢しながら読んで、最後まで付き合って、ほんとかっこつけでうるさいけど、思考はおもしろいし、間違ったことは言ってないし、ハッとさせる部分は確かにあった。

インタビューでも、

音楽は今も聴かれ続けているけれど、小説は本当に読まれなくなってきている。読むのに体力が要るから。それでも生き残っている強者つわものの読者向けに、その強者が唸って卒倒するような本を書けるようでなければと思っています。

戦争ヲ継続スル! 北海道の抗ソゲリラ組織、インディアニッポン、世界的ヒップホップグループ。超弩級の青春・音楽・歴史小説!

ってかいちゅうけど、ほんとこの人の本は体力いるわ。
他の小説はもっとさらっとぺろっと美味しく読めるわ。

多分素材活かして書き方変えたら半分以下でいい物語ができると思う。

未来は、過去の自分が作るものだから後ろっていう表現もおもしろかったし、すごく納得した。

きちっとした設定に、異世界と、未来と過去をぶち込んでくる手法もすごいと思う。

でも、そういう意味では、村上春樹って、異世界のこと書くのに読みやすくて神やなって再確認することにもなったなぁ、これ読んで。

設定や、考え方は凡人じゃないと思うし、そこは評価される作家やなと思う。

問題は文への肉付けが独特すぎて読者を選ぶ。
私は無理でした。

とはいえ、読みやすくて語るべきところがない小説よりは実になったなと思います。

そしてお口直しとして次の本を読むのが死ぬほど楽しみになっています!

本を読んだのに、早く本をよみたくてたまらん笑

オトコノホンノ読ミ方

私が今回書評とは言えん個人的感想を塗りたくるように書いたので、気になる人はつぶあんさんの書評を笑

というわけで、オトコノホンノ読ミ方、つぶあんさん(つぶログ)の書評はこちらからどうぞ!

【コラボ書評】叙事詩が再起動する『ミライミライ』を体験せよ【古川日出男】

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