かわいい盛りと言われる2歳半の息子に「嫌い」と言ってしまったり、怒鳴ったり、こづいたり、叩いたり……
私は、下の子がお腹にいる間~生まれたタイミングで息子にきつくあたってしまい、自己嫌悪に陥ってしまう日々が続きました。
それをママ友だちに話すと、意外なほど
「うちもそうだよ、かわいいと思えない時期があった」
「上の子かわいくない症候群っていうのもあるから検索ばっかりしてた」
「前までそうだったけど、最近普通にかわいいとおもえるようになったよ」
と言われました。
自分だけじゃないことにほっとしつつも、みんな悩んで乗り越えてるんだと希望をもらいました。
そして、自分もやっぱり息子も辛いので「上の子かわいくない症候群」を抜けるにはどうしたらいいか、実践し、かなり回復したのでご紹介します。
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上の子かわいくない症候群って?
かわいいくしかたなかった上の子が、下の子が産まれると「上の子がかわいくない」と思ってしまうことで、近年雑誌などでも取り上げられるほど育児中に起こる現象です。
私の場合は妊娠中から悪阻が重く、なかなか抱っこできないことなどで上の子のわがままが加速して、出産前からその傾向がすこしでていたかなと思います。
かわいいけど「私を困らせる上の子」という感じ。
出産後は首も座っていない生命体(下の子)を抱いて過ごす時間が増え、それを理不尽に感じる上の子がわがままが加速しました。
また、ちょうどはじまったイヤイヤ期と重なって毎日が戦(いくさ)でした。
かまってほしい上の子vsちゃんとしてほしいママ
うちは2歳差で、上の子言葉が増えてきて、意思の疎通ができてきている気がしていた時期。
下の子を抱いてると
「●●●ここ置いてよ、抱っこしてよ」
とソファの横に下の子を置いて自分を抱っこしてくれと上の子が懇願してきます。
断っていると下の子にいたずらや危険なことをしてくるので怒ってばかりでした。
「わかってるならちゃんとして」
「無理ってわかるでしょ」
「わかってるくせになんで言うこときけないの」
わかってると思うからこそ、言うことを無視されて辛い、悲しい、対応できなくて心苦しいが混ざって怒りになり、爆発します。
ちょっとしたことでイライラしたりきつくあたってしまう
下の子ができたとたん、上の子はおにいちゃん、おねえちゃんです。
ちょっとでき始めたトイレ、はみがき、お片付け。
下の子に手がかかる分、これらがもう「ちゃんとできる子」かのように思い、接してしまう。
できないこと、失敗することがが当たり前の年齢なのに、怒ったり、許せなくなっていました。
「上の子がかわいくない」と思ってるママは意外といる
上の子かわいくないとか、上の子がきらいという言葉を自分のこどもに当てはめるのは母親はみんな抵抗があると思います。
お父さんやおばあちゃん、おじいちゃん、周りの人がきいたら「信じられない」と思うかもしれません。
でも一番信じられなくて辛いのはそう思ってしまっているママたちです。
それでも「上の子かわいくない症候群」という言葉ができるくらいあるあるな出来事で、大なり小なり経験している人が多い現象でもあります。
育児の悩みは、一過性でも「これからもずっとこうだったらどうしよう」と思ってしまいがち。
上の子かわいくない症候群ももれなく、一過性です。
ことさら、悩んでいるママなら、上の子がかわいいと思う日がちゃんと戻ってくるはずです。
上の子かわいくない症候群はなぜ起こる?
ママと上の子の余裕のなさから起こります。
ママは上の子のお世話や家事、仕事に+1(下の子)のやるべきことが増えます。
上の子は今まで100%自分に向いていた愛情や目、手、関心が分散され、状況が変わり不安を覚えます。
だから、お互いが新しい環境になじむまでのすり合わせ期間に「上の子かわいくない症候群」が起こるのでしょう。
ママの余裕のなさ・がんばりすぎ
上の子はたいてい心が満たされると落ち着くので、まずはママが余裕を持つことからはじめるのが一番です。
悩んでいるママは、自分を責めてしまいがちです。
でも、きっとそれはキャパを超えているから。
周りと自分を比べたり、「やらなくちゃ」という正義感は余裕がある時は大事ですが、余裕がない時は自分を不幸にします。
まずは「家族が生きてたらOK」という風に基準をさげてやらなくちゃを減らしてみてください。
妊娠出産で上の子にかまえなくなる
私の場合、悪阻期と後期のお腹が大きくなった頃に上の子を思いきりかまえなくなりました。
その間ずっと自己嫌悪でした。
下の子が出てきていない間は、
「自分の愛情が薄いのかな」
と思って悩んでいました。
パパや両親などに頼っていましたが、上の子への後ろめたさはこのころからはじまっていた気がします。
上の子の成長への期待値
2歳半を過ぎた上の子は、言葉や保育園でのトイレトレがすすんできました。
できるようになった、この子は色々わかっている。
と、はじまったばかりの自立に期待し、自分の都合のいいよう解釈してしまいました。
「なんでできないの?」
と、できたことを褒めるよりも余裕がなくなって怒ってしまうことがふえてしまいました。
罪悪感や自己嫌悪でママが笑えなくなる
怒鳴ったり、怒ったり、たたいた後は後味が悪いです。
でも子どもはケロッとしていることがほとんど。
それを
「わかってくれない」
と思ってしまってまたキツくあたってしまう。
自己嫌悪で笑えなくなり、悲しくて泣いてしまうこともありました。
下の子がかわいいのは当たり前
反抗することもなく、授乳、おむつ、眠たいを解消してあげればすやすや眠ったり、ぽてっと寝ている下の子。
上の子が複雑になっている分、精神的に手がかからない下の子をかわいいと思うのは当たり前です。
お互い一人の人間ですが、同じ条件で見ているわけではないので、差があって当然なのに、自分の子どもなのに同じ気持ちで接することができないことに悩んでしまいます。
上の子かわいくない症候群はいつ終わる?
上の子かわいくない症候群は、基本的に終わります。
家族なので、その後相性や、性差で接する気持ちに差が生まれることはあるでしょう。
でも、上の子かわいくない症候群は上の子と下の子でいっぱいいっぱいになったお母さんがリズムを取り戻すまでの一過性の症状だから、余裕がもどればほとんど落ち着くようです。
ほとんどが一過性なので時間が解決してくれる
今、その気持ちをどうにかしたいと思うと思いますが、ママの環境や考え方が変わるまでの時間がかかります。
これには個人差があります。
保育園入所や下の子が1歳半を過ぎた育児が少し落ち着くタイミング
私は妊娠中から産後2ヶ月の半年弱でかなりおちつきました。
周りのママ友は環境が変わる保育園入所のタイミングや、下の子がおちついてくる1歳以降などに落ち着いていました。
上の子かわいくない症候群中を終わらせる上の子へのかかわり方
上の子かわいくない症候群を終わらせるには、ママの気持ちの切り替えが必要です。
その中で、上の子の心を満たしてあげることが必要です。
間違って欲しくないのが、悩んでいるママは今でも十分愛情をもって接しています。
まずは自分を肯定してあげてください。
その上で、上の子に接する方法を工夫すると効率よく伝わるようになります。
手を繋ぐ
下の子を抱いている時に「抱っこ」と言われるときに上の子を抱っこできないですよね。
上の子は
抱っこがして欲しい=自分を受け入れて安心したい
のです。
なので抱っこができなくても受け入れるアクションをすると少しだけでも納得します。
なので「今授乳してて抱っこできないから手を繋いでくれるかな?」と声をかけます。
100%納得できなくても、少しでも満たしてあげると態度や行動が変わってきます。
上の子を抱きしめる
自分が困ったら、とりあえず上の子を抱きしめるようにしました。
いたずらしても抱きしめる。
上手くできても抱きしめる。
保育園から帰ってきたら抱きしめる。
下の子のお世話待ってくれたら抱きしめる。
上の子はわかりやすく嬉しい顔になります。
言葉で「大好き」「大事だよ」と伝える
抱きしめるだけではなく、言葉を付け足すと更に安心して、理解しようとしてくれている気がします。
我が家は眠る前にいつも「大好きだよ」と「産まれてきてくれてありがとう」と伝えています。
ある時からちょっと不安になった時に上の子が「大好き」と言って抱きついてくるようになりました。
大事な言葉はきっと子どもの頭の中に残っていきます。
上の子ファーストにする
下の子が泣き出すと、
「おむつ変えてきていい?」
「おちちあげてきていい?」
と上の子に聞いてから動くようにしています。
決定権が自分にあって、ないがしろにされてないことを伝えるために聞いています。
最初は「いかないで」「自分を抱っこして」と言うこともありましたが、今は「行ってあげよう」「一緒に寝よう」と下の子に敵対しなくなりました。
上の子との時間を作る
下の子をお願いすることができる時やお風呂の時、下の子が寝ている時は上の子と遊んだりする時間をつくりました。
本を一冊読む、図鑑を一緒に見る、お店屋さんごっこをするなどです。
お片付けを一緒にするでもいいかもしれません。
少しでも一緒にやって楽しい時間を作ることで上の子は喜び、好きなことが増えます。
上の子に効く奥の手の言葉
「内緒だけど一番大好きだよ」
最近、イヤイヤ期や赤ちゃん返りを克服した姪に使って効果があったときいて私も伝えてみました。
うちは効きました。
自分も一番上だったので「私が兄弟の中で一番」と思って育ちました。
比べてじゃなく、今、(目の前にいる子が)一番と思って伝えてもいいと思います。
方便っぽいけど、みんな一番だから、事実でもあります。
上の子かわいくない症候群中を終わらせたいママへ
たたいちゃった、怒ってしまった、冷たくした……自己嫌悪で毎日同じことの繰り返し。
上の子かわいくない症候群はママの精神をガツガツ削ります。
家事や片付けをがんばりすぎないで!
共働き世代の今は、ルンバ、食洗器、乾燥機付き洗濯機をつけるのが当たり前の時代です。
忙しいし、手伝ってくれる両親の手がない場合は特に、文明の危機に頼るべきです。
「やって当たり前、普通のこと」
という昭和脳の旦那には一カ月掃除、食事、洗濯などの家事をできるだけ手伝ってもらうか丸投げしましょう。
金銭的に難しい場合、できない時期だと割り切って、子どもと向き合うママを自分で肯定してください。
周りに頼って!
両親が近くにいない場合は、少し長い時間里帰りしてみてもいいかもしれません。
一時保育の利用も罪悪感を感じる必要はありません。
人は、首も座らない状態で、15~20年くらい教育して巣立つとか、他の動物と違い、とっても手がかかるようにできています。
そもそもワンオペで育てるなんて無理です。
(↓NHKで特集していたドキュメンタリーを漫画にまとめたもので分かりやすいです!夫婦で読んでください!)
やってるママもいますが、顔が違うように、個性だと思いましょう。
無理で普通です。
動画やフォトブックを見直してみよう
下の子と同じ月齢の頃や、小さいころの動画を見て見てください。
今までちゃんとかけてきた愛情や、愛おしい気持ちを再確認できます。
ちゃんとやってきた、向き合ってきたうえで今、ちょっと悩んでいるだけなのに気づきます。
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しまうまプリントのフォトブック
しつけをやめる
自分に余裕がないときにしつけをするのって、無理だなと思いました。
怒りや痛みで支配するのは、ママの快感に変わったり、罪悪感に変わってしまいます。
私は↑を読んで、どうしても譲れないこと以外、もうしつけはしなくていいやと思いました。
自分を許すと余裕が生まれ、接し方が変わり、伝わり方もスムーズになって、上の子もおちついてくる時間が増えました。
同じくらい愛したいから接し方を工夫する
下の子を産んで、手伝ってもらってもなお、手も目も、体力も足りないと思いました。
そんな中でも子どもは同じように愛したい、大事にしたいと思いますよね。
そのためには工夫と、向き合い方を変える必要があります。
私も、やっとまた上の子がかわいい、大好きとむきあえるようになってきましたが、二人育児に毎日試行錯誤中です。
怒るより、笑って過ごす方が家族が幸せでいられます。
「怒ってばかりだった」と自分の記憶にも、上の子の記憶にも張り付いてしまったら悲しいですよね。
せっかくの幸せな日々を「ちゃんと幸せ」と数ミリでも思えるよう工夫していきたいものです。
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