嫉妬、結婚、秘密、別れ…古典に学ぶ、女の想いと生き方と「日本のヤバい女の子」はらだ有彩

日本のヤバい女の子

月に一冊、同じ本を読んでオトコとオンナでどう読み方が違うかを楽しむ書評コラボ。

本好き同士毎月順番に一冊本を決めて一緒に読んで感想を書き合います。

前回は私のチョイスでラノベ!笑 佐藤友哉を読みあいました。

【オンナノヨミカタ】

https://sakamotodappantyu.com/archives/book-29.html

【オトコノヨミカタ】

https://ytkglife.net/yuya-satoh-dazai-osamu-book-collaboration/

今回はつぶあんさん(つぶろぐ)のチョイスでちょっと面白そうなエッセイ!

めっちゃ勉強になるし、女の普段ださないような感情や悲しみに出会える不思議なエッセイでした。

目次

悲しく愛おしく、アツく、重い女の生き方よ

<あらすじ>
イザナミノミコト、乙姫、かぐや姫、虫愛づる姫、皿屋敷・お菊――。
日本の昔話や神話に登場するエキセントリックな「女の子」たち。キレやすかったり、バイオレンスだったり、そもそも人間じゃなかったり。彼女たちは自由奔放に見えても、現代を生きる私たちと同じように理不尽な抑圧のなかで懸命に生きていた。
作者は、友達とおしゃべりするように、彼女たちの人生に思いをいたして涙を流し、怒り、拍手と賛辞を送る。ときには、ありえたかもしれないもう一つの人生を思い描く。時空と虚実を飛び越えたヤバい女子会が、「物語」という呪縛から女の子たちを解放する。
ウェブマガジン「アパートメント」の人気連載を、大幅加筆・修正しての書籍化。優しくもパワフルな文章に、フレッシュなイラストが映える、懐かしくて新しい昔話×女子系エッセイ、ここに誕生!

感想:★★★

久しぶりのエッセイでした。

それぞれ「日本のヤバい女の子」のエピソードが現代語訳で超わかりやすく書いているので、古典が苦手という学生さんとか高校生にもぜひ読んで欲しいと思える一冊です。

ネットで情報を拾うことに慣れれて、序盤は割とまどろっこしいと思いながら読んでましたが、本来、本てこういうものよね。

リズムにも慣れ、後半はぐいぐいすすみました。

時代によって異なるハッピーエンド

著者も言ってましたが、

さかもと
え?旦那を立てるために死ぬの?それで誰が幸せなの?

っていう序盤からいい意味でつっこみたくなります。

また、所説ありなところが面白い。

所詮、恋愛にまつわる噂話がのこってるわけだよねっていう距離感で読めるので知ってる話も新鮮です。

ちょっと博識になれるかも!

私はブスの定義をこの本で知りましたね。

そもそも、ブスとはいったい何だろう。ブスという言葉は本来、トリカブトの毒(附子)である。附子の強い毒で麻痺した表情がブスの語源とされる。表情がわからないこと。笑わないこと。それをブスとして取り扱うとき、「女は愛嬌」「女の子はニコニコしていればいい」という常套句が頭をよぎる。ブスであることは悪なのだろうか? そして、ブスであるかどうかはそんなに大きな問題なのだろうか。

P175 顔とヤバい女の子ー鉢かつぎ姫

愛嬌って大事だな~とも。

かなりくだけた表現で昔の話にも入りやすく、さらにバックグラウンドや、マメ知識も拾えます。
古典ゴシップなのに読んだ後ちょっと賢くなった気になれるのって嬉しいですね。

改めて勉強したいって意欲がむくむくと膨れ上がってきました。

女子は、正解なんぞ探さず自分の恋をすればいい

秘める恋も、恨む恋も、耐える恋も、それぞれなんとなく大事な話っぽく現代にのこっているんですね。

イケメンとトーストかじりながら曲がり角でぶつかり、ライバルからなぜか自分が選ばれ、様々な障害が出てくるもそれを乗り越えてハッピーエンド!つづく♥

みたいなのが恋のスタンダードじゃないなと思いました。

特にイザナミノミコトの話なんてもうなんやそれみたいな感じやし笑

ヤバいも、振り返れば「ほげー」って聞いてもらえるようなネタになるよなってちょっと勇気ももらえるエッセイでした。

おもしろかった~!

オトコノホンノ読ミ方

さて、つぶあんさんの書評はどんなかんじなのでしょうか。

タイプな女性はいたのでしょうか?(そういう本ではない)笑

オトコノホンノ読ミ方、つぶあんさん(つぶログ)の書評はこちらからどうぞ!

https://ytkglife.net/collabo-book-review-japanese-girl/

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1986年高知生まれの五黄の寅年、3児の母。 転勤族の妻でうっかり新潟で家を買って辞令を震えながら待つ身。 家買ったら転勤のジンクスに負け、両親、義両親に続き旦那が本州から離脱。 2023年4月から「絶対に倒れてはいけない3人ワンオペママ」ライフがスタート。鼻血。
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この記事を書いた人

1986年高知生まれの五黄の寅年、3児の母。
転勤族の妻でうっかり新潟で家を買って辞令を震えながら待つ身。
家買ったら転勤のジンクスに負け、両親、義両親に続き旦那が本州から離脱。
2023年4月から「絶対に倒れてはいけない3人ワンオペママ」ライフがスタート。鼻血。

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