ドルガバを着た太宰が地下アイドルのブログ指南⁈あらすじから面白い「転生! 太宰治 転生して、すみません 」佐藤友哉

月に一冊、同じ本を読んでオトコとオンナでどう読み方が違うかを楽しむ書評コラボ。

本好き同士毎月順番に一冊本を決めて一緒に読んで感想を書き合います。

前回はつぶあんさんのチョイスで桜木紫乃デビュー!笑
偏った作家しか読まないので、このコラボで新しい世界が見えるのが楽しみです。

【オンナノヨミカタ】

言えないことも抱えながら平穏な日々を願い共存する夫婦「ふたりぐらし」桜木紫乃

【オトコノヨミカタ】

【コラボ書評】どうやって夫婦になるのだろう?『ふたりぐらし』【桜木紫乃】

そして、今回は私の好きな作家、ゆやたん!佐藤友哉の新刊です♪

ひゃっほー!

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カプセルホテルに泊まる太宰治が現代文学を見たら?

<あらすじ>
序 章 太宰、西暦二〇一七年の東京に転生する
第一章 太宰、モテる
第二章 太宰、心中する
第三章 太宰、自殺する
第四章 太宰、家庭の幸福を語る
第五章 太宰、カプセルホテルを満喫する
第六章 太宰、自分の本を見つける
第七章 太宰、ライトノベルを読む
第八章 太宰、メイドカフェで踊る
第九章 太宰、芥川賞のパーティでつまみ出される
第十章 太宰、インターネットと出会う
第十一章 太宰、芥川賞を欲する
第十二章 太宰、才能を爆発させる
第十三章 太宰、講談社に行く
終 章 太宰、生きる
あの太宰治がよりによって現代日本に転生!
今を生きる太宰が現代社会と人間への痛烈な皮肉と賛歌を謳い上げる傑作、ここに開幕!!

感想:★★★★

あーめっちゃ面白かったし、長さもちょうどで、最後に向けて加速して、ジェットコースター降りる前に幕引きなのも最高やった。

何がよかったって、太宰が地下アイドルを小説家にするという野望のもとブログ指南するところ。

現代でも人の心を掴む言葉のテクニックを持ちつつ、小説をちゃんと大事な位置に置いて向き合うその姿は私の心を打った。

私もブログをしながら、やっぱり言葉ともっと向き合いたいって心の奥底にあるから、そこをすごく揺さぶられた。

さすが、佐藤友哉。

女女しくすすむ太宰の魅力が、愛が詰まった転生物語

心中好きだよね~。

うっすら見えるけど、自己の昇華の仕方として、心中って愛のカタチっぽい形式をとるけど、根底にあるのは、この人の自己愛に満ちた生き方。

その女女しさが、ちょうどウザくない。

こんなくそめんどくさそうなやつやのにウザくないって、すごくない?

巷のメンヘラ男子の中身は空っぽやけど、太宰の中には、うごめいて隠せない自己愛や嫉妬とかが無視できん程渦巻いている。

それを原動力に、美しい心揺さぶるものを書いてしまうのが、彼の才能でもあり、魅力でもある。

それをね、最近太宰作読んでないけどすごく感じた。

佐藤友哉が転生させてよかったよ、本当に。

ラノベから純文学へ、そしてラノベへお帰り佐藤友哉

最初に佐藤友哉に会ったのは、学校をサボって買いに行ったフリッカー式。

デビュー作を、高橋源一郎が褒めよって、どんなもんよと読み始めた私は嫌悪感と共に佐藤友哉の虜になった。

そしていつの間にか、

で三島由紀夫賞受賞。

へ?

そっちいくん?と思ってから、最近は嫁さんの方が作家としてネームバリューがあがってきゆうなと思ったらあれですよ、ラノベに帰っていらっしゃってる。

自意識の高さと、分かりやすい諦めや絶望と、悩み、屈折しながらも前に進むエネルギーはちょっと太宰に通じるものがあるんじゃないかと思う。

愛おしい。

さすが私の愛する作家様!

そう思える一冊でした。

オトコノホンノ読ミ方

今回もキツイ癖のあるやつ選んじゃったな…

つぶあんさんの書評はどんなかんじなのでしょうか。

オトコノホンノ読ミ方、つぶあんさん(つぶログ)の書評はこちらからどうぞ!

「太宰治」×「転生」文学と現代をミックス:『転生! 太宰治 転生して、すみません』【コラボ書評】

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