漫画のジャケ買いを辞められない女、坂本です。
たまたま買った漫画が、レビューを書くにあたってよくよく見たら…30年くらい前の復刻版でした。
同い年くらいかよ…
家族、恋人、好きな人、親友との息が詰まりそうな近い距離感を書いた名作集
あらすじ
わたしたちのからだには、蛇がいるのよ……。ひさしぶりに帰郷した梨絵は十年前の夏休み、大人びた同い年のいとこ・加奈子との間に起こった不思議な出来事を思い出す…。女性の中の“魔性”を描く表題作ほか、全8編を収録した傑作短編集、29年ぶりの新装版!
感想:★★★★
久しぶりにジャケ買いでありやなと思いました。
絵は古いなと思ったけど(当たり前、30年前のやも)読んでいくうちに思春期におもいよった自分にまとわりついてしかももう一部になっちゅう女への嫌悪感を思い出してびっくりしました。
最初の短編、「水の蛇」はそんなことに気付く話でした。
いつのまにかあの体の中でグルグルした吐き気がしそうな気持を手なづけちゅう。
女ってこわいなー笑
あの頃、得体のしれん女へとなっていく怖さと、コンプレックスと、ふつふつと浮かび上がってくるワクワクと無敵感は確かにあったのに。
女女しちょったのに、いつの間にかそのうっとうしい感情としれっと付き合えるようになるもんなんですね。
私もこっち側に来てしまった。
「スイート・オムレット」は中学時代の同級生に再会して、恋が始まりそうと思ったり、自分の気持ちを行ったり来たりしゆう間に失恋する物語。
こじらせかげんに超共感してしまうのが面白い。
そのほかにも、「結婚」とか「夫婦」とか「恋愛」に関しての女のめんどくさいけどきってもきっても切り離せない感情が一話一話共感できる短編集でした。
恋愛も、家族も大事にしながら生きるって難しい時期があるもんね。
気付いたら、自分に余裕があるときは、大事にしないかん。
そして、いいものは、30年たっても平気で共感できるもんなんですね。
すごい。
他の作品も読んでみたいな。
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