思春期の「普通」って超難しいんだぜ!?『少年たちのいるところ』古屋兎丸

少年たちのいるところ

古屋さんの漫画は、とりあえず読むよね、坂本です。

思春期を経て、気づけは中学生が2回経験できるくらいの年を取りました。

青春ものの漫画なんて…といいながら、読むよね。

スポンサーリンク

理性をどこかに持ちながらエゴをぶつけあう不器用な少年少女

あらすじ

ただ普通の高校生活を送りたいだけの少年・佐野霧は、友人依存症の南野竜と、色々と謎が多い奈良崎すばる二人と出会うことによって、平穏なはずの毎日がちょっと普通ではない高校生活になっていく――。作品が続々と舞台化・映画化され、注目度が急上昇の漫画家・古屋兎丸が満を持して挑戦する「高校生の青春物語」。

感想:★★★★

BBAになって、青春なんて遠すぎてもうなんも共感できんわと思いながら読んだらばんばん共感できてウケた。

共感というよりも、やっぱり羨ましさかなぁ。

自分そのまま自信も経験もなく丸腰で相手とぶつかり合うしかない時代に会う人たちって本当に人生のキーになる。

そのあと、関係が繋がらないとしても、爪痕じゃないけど、次に進む糧になる。

少年たちのいるところ

いい思い出も、悪い思い出も、全部。

その時は大事件ながやけどでもどうしてもその愛おしい思い出も、忘れたい思い出も過ぎ去ってしまうし、だんだん忘れていく。

肯定も否定もできず、さらに抗えない個々の個性

漫画に登場する子たちは個性のかたまりやけど、ちょっと自分の思春期を思い出してみると、負けないくらいに変な子たちがそこにおった。

オタクすぎる子、かっこつけ、いつも制服のどこかが破れている子、依存がすごい子…

少年たちのいるところ

だからもしかするとこれを読んで感じるのは、懐かしさなのかもしれない。

「ちょっと…」

と思いながらも流され、受け入れ、拒絶された思い出たちが、これを読むことでほんのり浮かび上がってくる。

それにしても、30を過ぎて思うのは、なんてきれいに、適当になかったことになるんだろうということ。

でも、それはここまで来ないとわからんもんやから、子どもにはそんな言い方したくないなぁ。
そういうしかないんやけどさ。

恋愛ごっこ、依存ごっこ

思春期は、初めて親以外に依存する経験をする時期なんやと思う。

毎日会っているけど会いたい、電話したい、つながっていたい。

正直、異常。

でもそれが普通。

だって、人との距離の取り方の練習だから。

少年たちのいるところ

触れ方も、キスの仕方も、それ以上も「恋」や「愛」とこじつけた練習がほとんどや。

学生の間にたっぷりそれらに溺れておくと、こじらせにくくなるので、がっつり恋だの愛だのに溺れておくほうがいい。

この時期に勉強や部活でそれにかまけなかった結果、大学生や社会人になって苦労する。

実際そういう男性が多い。

人との距離の取り方なんて、大人になってわかるものじゃない。
経験しないとわからない。

少年たちのいるところ

失敗して、傷ついて、誰かを傷つけないとわからない。

そんなもの。

漫画の中では古屋さんらしいけど、これは痛い…と思うシーンがあって、結構グサッときたけど、それも最後まで読んだらほっとできたので、ほっとして嬉しいような、その嫌な後味はあってもよかったような、でも、やっぱりこの終わり方でよかったなと思えるまとめ方でした。

青春はいいけど、もう二度としたくない

思い返せば楽しかった思い出もいっぱいあるし、二度と戻らないことが分かっているからかキラキラして見えるところもあるけど、もう二度と戻りたくない。

鍵をかけてしまっている思い出もたくさんある。

少し下がれば、一晩思い出に浸るだけで後悔で死にそうになると思う。

そんなことを回想させてくれる漫画でした。

キラキラ青春漫画よりずっとためになるので読んでほしい。

【漫画】真面目な変態ど真ん中性的思考“オートアサシノフィリア”「女子高生に殺されたい」

スポンサーリンク
スポンサーリンク
少年たちのいるところ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です